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『 健康ブログ~お母さん必見!お子さんのエアコン寝冷えにご注意!』

[2022.08.08]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
(専門外の病気についての詳細は、各専門科で必ずご確認ください)


こんにちは、健康ブログ編集長です。暑い、暑い、それにしても暑い!何度も言うと余計に暑いと怒られますが、本当に恐ろしい暑さです。皆さま、お変わりございませんでしょうか?
暑さもそうですし、エアコンが効いているお部屋との気温差も激しく、体調を崩しやすい季節ですので充分ご自愛下さい。


本日のテーマは、

「 お子さんのエアコン寝冷えにご注意! 」

昼間に負けず劣らず夜間の気温も非常に高くて、エアコンなしで眠ることが出来ないくらいの厳しい暑さですね。タイマーセットでは夜中の暑さで目が覚めてしまいますので、ずっとつけっぱなしのご家庭も多いのではと想像します。

私は昭和の生まれで、小さい頃はエアコンなどありませんでした。ですので高齢者世代同様、エアコンをなるべく使わない性分ですが、流石に最近は我慢の限界です。電気料金を気にしながらつけたまま寝ていますが、夜中に「寒い!」と目を覚ますこともあります。眠りにつくと人間の深部体温がさがりますので、温度設定していても効きすぎることがあるのです。

体温調節機能が未熟な子どもは尚更で、冷えすぎて体調をこわす子どもも多い季節です。大切な子供たちの健康を守るために、正しい知識を身につけましょう。

子どもの寝相が悪い原因は?

子供さんがようやく寝付いて、しばらくして見に行くと、「え~こんな態勢で・・・」とびっくりすることはしょっちゅうあるのではありませんか?

左右天地逆になっていることなんてザラ、どうやったらこんな態勢になれるのかなんてことも。その都度乱れたパジャマを直してお布団をかけ直してあげますが、ほんの数十分でまたもやスゴい状況に・・・。困ったなあと思いますね。

そもそも何故子どもはこんなに寝相が悪いのでしょう?

睡眠には深い眠りの「ノンレム睡眠」と、体は眠っているけれど脳は覚醒している「レム睡眠」の2種類があります。深い眠りの「ノンレム睡眠」の時に大脳が休息し、姿勢を保ったり、体の位置の認識が出来なくなったりするので、寝返りが起こると言われています。したがって、寝返りが多くなるのは、ノンレム睡眠中、もしくはレム睡眠が終わってノンレム睡眠に移行していくときです。

大人の場合、ノンレム睡眠とレム睡眠の周期は90分〜120分程度で繰り返されます。対して、子ども(幼児)の場合はもっと短く、40分〜60分程度といわれています。つまり、子どもの方がレム睡眠からノンレム睡眠に切り替わる回数が多いというわけです。また、子どもは睡眠におけるノンレム睡眠の割合が高い傾向にあると言われています。これらのことから、子どもは大人にくらべて寝返りが多くなり、それゆえ寝相が悪くなりやすいと言えます。

さらに、小さな子どもは脳の体の姿勢をコントロールする部分(運動野:うんどうや)の発達が未熟なため、寝返りの打ち方が大きくなる=寝相が悪くなるともいわれています。つまり、子どもの寝相が悪いのはある意味「当たり前」のことと言えます。無理に寝相を矯正しようとする必要はありません。

子供を寝冷えさせない、3つのポイント

各ご家庭で様々な暑さ対策を行っていると思いますが、就寝中のエアコンをどうしているかを少し調べてみました。

  • 冷房温度は28℃以下にせず、扇風機を上向きにして部屋の空気を循環させている。
  • エアコンは体がだるくなるので、冷風機を利用している。
  • 朝方にはオフになるよう、タイマーセットする。
  • キンキンに寒くして、布団をかぶって寝ている。

皆さん悩んでいる様子が手に取れるようですね。対策をいくつかご一緒に考えていきましょう。

1.室温の見直し

暑いのでどうしても温度を低く設定しがちですが、眠りにつくと体温が下がりますので夜中に寒くなったります。逆に設定温度が高いと暑くなって、布団を蹴飛ばしたりパジャマをはだけがち。

温度設定は本当に難しいですが、少し高いかなという温度にして、あとは扇風機やサーキュレーターの風を上手く使って体感温度を下げると良いと思います。先日見たダイキンさんのネット記事では、28℃に設定し直接風が当たらないように風向を調整すると良いと書いてありました。かなり個人差も多いですし一律何度というわけにはいきませんので、寝汗をかいていないか、布団やパジャマの状態を見ながら適温を設定していきましょう。

2.下着、パジャマ、寝具の見直し

子どもは汗を大量にかきますので、基本は汗を吸う素材であるコットン100%をお勧めします。最近のコットン素材は様々な製品が出ていますので、なるべく肌触りのよい素材がいいと思います。またランニングシャツなどのインナーにはコットン素材を使い、パジャマは化繊素材という組み合わせもお勧めです。

好き嫌いは分かれますが、お腹を冷やさないように腹巻きを推奨する専門家も多いですね。お腹を圧迫しないタイプのものならそれほど嫌がらないかと思いますし、パジャマがはだけても守ってくれますので試してみるのも手です。

また寝具も軽くて小さい布団にしがちですが、どうしても蹴飛ばされますので、通気性の良い素材を使った少し大きめの布団を愛用するご家庭も多いようです。また薄手の長袖パジャマを着せるのも良いですね。

3.飲食、生活習慣に注意する

一見関係がなさそうですが、ずっとエアコンで体が冷えてしまうと体調を崩すことにもなり兼ねません。夕食は温かい食べ物を取るとか、飲み物も常温にするとか工夫されている方も多いようです。

またお風呂もシャワーではなく、あえて湯船につかるなども良いのではないでしょうか? 体の代謝を促し、疲れを取りやすくしてくれます。時には汗もかかないと、汗腺の数が減ってしまい暑さにより弱くなるとも言われていますので、冷やすのもほどほどにしましょう。

まとめ

エアコンを一晩中つけっ放しに抵抗のある方も多いと思いますが、今のこの気温ですと仕方がないかなとも思います。お住まいの地域、住居の状況などで差があると思いますので、各ご家庭に合った良い過ごし方を見つけて頂きたいです。

大切なお子さんがなるべくスヤスヤと、元気よく寝返りを打てるように、各ご家庭の状況に合わせてカスタマイズしていっていただければ幸いです。

それでは、また来週!

 

 

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◇ 編集後記

それにしても暑い(何回言うんやねん!)ですね。熱中症には本当に気をつけて下さい。

文中でも少し触れましたが、食べ物や飲み物もなるべく温かいものや常温が良いと思います。中国の方は体を冷やすのは良くないという意識が強く、マイボトルにマイお茶を用意していると聞いた事があります。

私も冷たいビールは譲れませんが(笑)、お茶やお水はなるべく常温を飲むようにしています。子どもたちも夏休み真只中、健康に楽しく過ごして欲しいですね。

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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