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『健康ブログ~ツラい風邪を長引かせない、健康のコツをお読み下さい!』

[2023.09.08]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報をお届けしたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
(専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください)


こんにちは、健康ブログ編集長です。ようやく9月、残暑は厳しいですが7月、8月の暑さとは違う気がします。ただこういう変わり目は体調を崩しがちですので、今日はそんなお話をして参りましょう。


本日のテーマは、

「 季節の変わり目に注意!風邪を早く治す方法」


過去最高?の厳しい暑さだった今年の夏もようやく終わり、楽しみの多い秋に移り変わろうとしています。夏バテにもご注意頂かないといけませんが、季節の変わり目とくれば"風邪”に用心しないといけません。今回は"風邪を早く治す方法ないの?”と言う声にお答え致しましょう。(エスタック様の公式ページを参照させて頂いております)

風邪ってなんだ?

日常にすっかり溶け込んでしまった風邪という病気。

「どうしたの?調子悪そうね」

「そうなのよ、風邪ひいちゃって」

「無理するから・・・。まあ風邪くらい休んでれば治るわよ、お大事にね」

他愛もない事務員さんたちの会話ですが、風邪がなんと軽く扱われているのか・・・。昔から風邪は万病の元と言われていますが、そんなふうにはあまり考えていませんね。

風邪の意味を調べてみますと、

原因の80~90%がウィルスの上気道感染症

と書いてあります。ウィルス感染症ですので季節等の環境の影響や、自身の免疫状態により風邪を引くかどうか大きく変わってきますね。

風邪を引く代表的なパターン

よくあるのが、朝晩の寒暖差が大きくなる季節の変わり目に体調不良になり風邪を引くパターン

私たちの体の様々な機能をコントロールしてくれている自律神経。その自律神経が温度差や環境の変化などのストレスによってバランスを崩すと、だるい、疲れがとれない、眠れない、頭痛、めまい、のぼせ、冷えなど非常に多岐にわたる症状があらわれることがあります。

自律神経は免疫の働きにも関与しているため、自律神経の乱れは免疫力の低下を招く可能性もあります。免疫力の低下によって風邪が長引いてしまうこともありますし、もっと重い病気の引き金にもなりかねません。季節の変わり目にはいつも以上に注意が必要かもしれません。

注意が必要な風邪の症状

発熱が長引く

風邪による発熱は発症から2~3日ほどで解熱することがほとんど。そもそも発熱は体の防衛反応ですので発熱がこれより長く続いている時は要注意。

新型コロナウイルス感染症や肺炎といった他の感染症、悪性腫瘍・がん、膠原病などさまざまな病気が考えられます。高熱のときは感染症の可能性が高くなりますが、たとえ微熱であっても発熱が長引くときには医師に相談しましょう。

咳が長引く

風邪の咳は長引きやすいものですが、長引く発熱を伴い、咳や痰の改善がみられない場合は新型コロナウイルス感染症や肺炎などの他の感染症の可能性がありますので、早めに医師に相談する事が大事。また、3週間以上も咳が長く続く場合は、咳喘息や気管支喘息、胃食道逆流症、COPDや慢性気管支炎、肺がんなど、感染症以外の原因による咳の可能性が高くなります。

咳も熱同様の防衛反応ですので症状をとりあえず抑えるのではなく、なぜ咳が続いているのかを調べる必要があると思います。

くしゃみや鼻づまりが長引く

風邪に似た鼻の症状が長引く病気として、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などが考えられます。花粉症などのアレルギー性鼻炎では、立て続けに出るくしゃみやサラサラした水っぽい鼻水がいつまでも続くことが特徴です。副鼻腔炎は風邪のあとに悪化することが多く、濃い鼻水と鼻づまりが続き、頬や額の痛みや発熱を伴うこともあります。

特に副鼻腔炎は慢性化しがちですので、出来れば初期の段階できちんと治しておくことを心掛けましょう。

 

風邪を引いた時に注意して欲しいポイント

おおよその風邪の原因や注意点をご理解頂けたかと思います。それでは次はどう予防すれば良いかです。

風邪を引いてしまった時にお勧めの考え方と行動

発熱時の考え方

高熱を発する場合、寒気(悪寒)や震えが出ることがありますね。震えてるから(寒いから)体を温めないと思いがちですが、実は体を震わせることで熱を放散しているのです。肌の表面が寒ぼろ風になる方もみえますが、あれも体表面の面積を増やして熱を発散しているんですね。体の仕組みは本当にすごいのです。

温める為の暖房や厚着は、防衛反応の邪魔をすることになります。ですのでまずは温めないいけない!とは思わず、その時々の体の反応に従いましょう

熱が上がりきって汗をかきはじめたら、衣服を薄くしたり、汗で冷えないよう衣服を交換したりする事をお忘れなく。本人が快適と感じられるような保温を心がけましょう
過度に体温が高くなると免疫の働きがかえって阻害され、体力消耗と全身状態の悪化につながるため、高熱が出るときには医師に相談したり解熱薬の使用を検討したりすることも大切です。

水分、栄養補給

風邪を引いたときの水分補給のコツですが、こまめに少しずつ積極的に水分を摂る事が基本。もちろん吐気があると水さえも喉を通らない場合もありますので例外もありますが、吐気が収まったら、胃腸に負担のかからない温かい飲み物や常温の水などを少しづつ飲むのがお勧め。個人的には栄養補給も兼ねて、温かい野菜スープを推奨します。

少し話はそれますが、夏はほとんどの方がキンキンに冷えた飲み物を欲しますが、これが意外と体に負担をかけている事はご存じないと思います。本来は体温程度でベストを発揮する消化器系の器官を冷やすと消化吸収能力が落ちますし、冷え傾向の方は余計に調子を崩しがち。体温維持には多くのエネルギーを要しますので、過度の体を冷やさないようにしましょう。

発熱があると、発汗や蒸発の増加、食欲不振によって普段よりも水分が失われやすくなります。体調を維持して免疫力をサポートするためにも、風邪のときは水分補給が重要です。

食事

風邪を引くと発熱などによりエネルギーやビタミンの消費量が増えるため、糖質を中心としたビタミン豊富な食事で栄養を十分に摂ることが大切です。食欲も消化機能も低下しがちなので、たんぱく質は低脂肪で良質なものを選び、水分が多く消化の良い、薄味でさっぱりした食べやすい料理がおすすめです。

もうひとつ付け加えるなら、その時に食べたいと思ったものを食べるのも良いかと思います。体が欲している可能性も高いですし、満足度も増します。

体の抵抗力を上げる

風邪が早く治るかどうかは、体の免疫力が重要。風邪を引くと、体の免疫はウイルスを排除するために炎症を引き起こしたり体温を上げたりするなど活発に働きます。これによって体力も消耗するため、風邪を引いたら十分な睡眠と休養をとって免疫の働きを助けることが大切です。

発熱や咳などつらい症状のせいでぐっすり眠れない時は、風邪症状を和らげる風邪薬を試してみてもよいでしょう。

風邪を引くと体は体温を上昇させることで免疫の働きを活性化させて熱に弱いウイルスの増殖を抑えて排除しようとします。さむけ(悪寒)など、体温の上がりはじめのサインがあるときには、免疫の働きをサポートするために体を温めましょう。

 

普段から心がけておくべき事

それでは風邪を引かない体作り、予防についてお話します。

生活習慣を改善する

基本を大切にする当健康ブログで何十回も申し上げていますが、まずは規則正しいリズムを保って生活して欲しいと思います。充分な量と質を伴った睡眠、バランスの取れた食生活、自分に合った運動を習慣化すること。これが大前提となります。

睡眠

慢性的な睡眠不足があると免疫力が低下し、風邪などの感染症にかかりやすく悪化もしやすくなることから、日頃から良質な睡眠を心がけることも重要です。特に入眠直後の深い眠りが免疫の働きを高めると考えられていますので、夜遅くの食事やカフェイン・アルコール、電子機器の使用は控え、交感神経が鎮まりスムーズに眠りにつけるように睡眠環境を工夫してみましょう。

免疫力を高める

睡眠不足や激しい運動、日常のストレス、喫煙、加齢、栄養不足などによって体の免疫力は低下します。免疫力が低下するとウイルスの排除が遅れて、風邪が長引きやすくなりますし、他の病気にかかる確率も上昇します。何度も申し上げますが、生活習慣は大切だと認識して下さい。

特に高齢者は加齢によって免疫力が低下しているだけでなく、持病を持っていたりするため、風邪が長引き、重症化や合併症を起こしやすくなります。風邪をきっかけとした細菌の二次感染も起きやすく、肺炎などを合併したことによる発熱、咳や痰の症状が長く続いている場合も多いため注意が必要です。

一方、子どもは風邪のウイルスに対する抗体などの免疫がまだ十分にできていません。保育園や幼稚園などの集団生活に入ったばかりの頃は、頻繁に風邪を引いてしまうのでお母さんは大変な時期でもありますね。乳幼児は風邪をきっかけとした中耳炎、気管支炎、肺炎などを起こしやすく、合併症による症状が長く続いていることがあります。

免疫力が弱い高齢者や小さな子ども(乳幼児)、持病などによって免疫力が低下した人は、健康な成人と比べて風邪が重症化しやすいため、早めに医師に相談することが大切です。

 

まとめ

最後までお付き合い頂き、有難うございました。本日は「風邪を長引かせない為に気をつけること」というテーマでお話を進めてきました。いかがでしたでしょうか?

わかっちゃいるけど・・・なかなか習慣化するのは難しいかも知れませんが、本当に万病の元になるかも知れません。たかが風邪と思わず、健康状態が乱れてきているサインと思って生活習慣を見直して頂きたいと考えます。

それでは、また次号で!

 

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◇ 編集後記

私は比較的病気をしない方だと思います。丈夫に生んでくれた母に感謝しかないですが、日常でも気をつけていることを書かせて頂きました。

特に「睡眠・運動・栄養」は基本的であり重要な要素ですが、それに加えて「なるだけ楽しく暮らす」事も重要だと思います。人生はいろいろな事が起こりますが、なるべくたくさん笑ったり感動するようにしています。

面白いYoutubeを見て笑う(吉本、大好きです!)、素敵な映画を見て泣く、楽しくお話をするなど、生活がなるべく楽しくなるように努力しているつもりです。楽しいと感じるポイントは人それぞれですので、自分に合った楽しみ方を続けていって頂きたいですね。

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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