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『 健康ブログ~人生を変える、呼吸の仕方!』

[2022.02.21]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。本職は耳鼻咽喉科領域の治療を専門としていますが、当ブログではもう少し広い視野で、より快適に生活できる情報を発信します。流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。宜しくお願い致します。

こんにちは、健康ブログ編集長です。まだまだ寒さは厳しいですが、日没時間も遅くなっており少しづつ春の兆しを感じます。今年の冬はかなり寒かっただけに、春が本当に待ち遠しですね。

本日のテーマは、

「鼻呼吸を身につけて、人間の本来備わっている健康を取り戻そう!

気持ちの良い朝

健康を維持するのに必要な要素はと聞かれたら、当ブログをご覧の方なら即座に「食事・睡眠・運動」と出てくるでしょう。はい、正解ですね。この3要素に加えて、最近は「正しい呼吸法」を提唱する書物などが多くなってきました。呼吸法そのものは今に始まったことではないのですが、ようやく意識されるようになってきたということかも知れません。

私はかなり前から呼吸に興味を持っていました。実際にやらずにおれない性分ですので、本を読んでは試してみるということを繰り返してきました。はっきりしたことはわかりませんが、少なくともやってみると体調が良くなるのは事実(但し、すぐに忘れてしまいますが・・・)。時々想い出したようにするレベルではありますが、今日はそんな話をして参りましょうね。

意識されていない重要な生理活動

人間は何も食べなくても数週間は生きられます。水もある程度は我慢出来ます。しかし呼吸がはわずか数分止まっただけで、あっけなく絶命します。お風呂で週十秒潜水するだけで、死にそうになります(笑)。それなのに呼吸に気をつかうかたはほとんどいない。食事には気をつける方は多いのみ・・・。よくよく考えてみると、大変不思議ですよね。

私たち人間は、1分間におおよそ15~20回くらいの呼吸をしているそうです。個人差もありますし起床時と就寝時の呼吸数は違いますが、80歳まで生きるとすると8億回以上!?すごい、気が遠くなるような回数です。体には交感神経と副交感神経があり、主に日中の活動を交感神経が、夜間などリラックスタイムを副交感神経は担い体のオンオフの切り替えをしています。本来は私たちの意識ではコントロール出来ませんが、呼吸だけは交感神経支配だそうですが、唯一コントロール可能です。ここに鍵があります。

このように膨大な回数の生理行為なのにほぼ全く意識されていない、可愛そうな子が?呼吸なんです。食事や水と同じように、呼吸を意識すれば健康の概念も変わるかも知れません。

人間の潜在能力を引き出す呼吸法

呼吸法と聞くと、日常生活よりもヨガや武道の分野の方が有名かも知れません。ヨガを趣味でやっている方も多いので、呼吸法のメリットはすでにご存知でしょうね。本日お話する呼吸法は、すごくシンプルで誰でも意識すれば出来ます。

まず口呼吸を止めて、鼻呼吸に戻しましょう。え、それだけ? そうなんです、すでにここはクリアしているかも知れませんね。でも意外とこれも意識していない方が大半だと思いますが、現代人はかなり口呼吸をしている方が多いそうです。浅くて速い呼吸、朝起きたら口の中がカラカラに乾いて、喉が痛い・・・という覚えはありませんか?そういう方は間違いなく、口で呼吸しています。

口呼吸は胸式呼吸で空気を取り込む量は一見多く見えます。しかし各臓器にきちんと取り込まれませんので、結果無駄で有害な呼吸になりがちです。鼻には外気をいきなり体内に取り込まず、鼻の奥の複雑な迷宮の中で加温・加湿・殺菌が行われる機能が備わっています。凄いんですよ、人間の体は。口は食物を取り込む機能に特化していますので、本来の目的通りに使うべきですね。

口呼吸は慢性疲労を訴える方に多く見られるようですし、特に注意が必要なのはお子さん。最近は小さなお子さんに口呼吸が多く見られますので、習慣化しないうちに修正してあげて欲しいと思います。そして浅く速く回数の多い呼吸から、鼻で吸い込み口で吐く”ゆったりした深い呼吸”を習慣化出来るよう、意識しましょう。

そして次に、呼吸の速度と回数を少し落とします。浅く速い呼吸を、深くゆっくりした呼吸に変えるイメージですね。呼吸が安定すると、マインドフルネス効果が得られるようになります。心身の状態が安定したり、今に集中出来るようになります。過去を悔やんだり、未来を心配したりすることも大切ではありますが、二度と戻ってこない”今この時”を大切にすることこそ人生を健やかに過ごす秘訣です。

おさらいすると、

  1. 口呼吸は止めて、鼻呼吸にする。
  2. 浅く速い呼吸から、不快ゆっくりとした呼吸にする

行為自体は簡単ですが、長年の習慣を変えるには少し努力がいります。でも酸素が体の隅々にまで取り入れらますので、疲れにくくなったりパフォーマンスが上がったり、心の状態も安定すると思いますので、是非お試し下さい。

それでは、また来週!

 

 


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◇ 編集後記

私も常時出来ているわけではないので偉そうに言えませんが、確かに深くゆっくりした鼻呼吸をしている時は、心身が安定してゆったりした気持ちでいられます。逆に速くて浅い呼吸の時はイライラしたり、落ち着かない時が多いです。呼吸と心身の状態は密接にリンクしているのだなと感じる時ですね。

なかなか習慣化出来ないという方も多いとは思いますが、地道な努力を続ければいつの間にか身についているのではないでしょうか? 焦らず、ゆっくりお試しあれ。

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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