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『 痛い!静電気の仕組と、今すぐ出来る4つの対策 』

[2020.12.14]

足立耳鼻咽喉科が発行する健康ブログです。
地域の皆様の健康の一助になるよう、情報発信しています。


こんにちは、健康ブログ編集長の嵐です。

いよいよ12月も中盤戦。何度も申し上げますが、早いですね~。
コロナのせいか、いつも以上に年末感がありません。今年のクリスマスはお家で過ごす方が多いと思いますが、気分だけも大いに楽しみましょう。

今からお話する”コレ”も毎年発生し、悩まされていますね~。

本日のテーマは、

「 バチッ!とくる季節~静電気のメカニズムと、すぐに効果の出る対処法 」

 

感染症の季節であると同時に、静電気の発生しやすい季節がやって参りました。

バチバチ来やすい方にとっては、いや~な季節ですね。今日はなぜバチバチくるのか、そして防ぐ方法があるのかなどについてお話して参ります。
バチバチの方?必読号です!(バチバチバチとうるさい?)


ではなぜ静電気が起きるのかということから始めていきましょう。

静電気 発生のメカニズム


通常、体にたまった静電気は、普段の生活の中で自然と放電されています。空気中の湿度(水分)の高い夏場などは、空気中の水分を通して放電されます。
ご存知のように、水は空気を通しやすいので、空気中の水分が多ければ多いほど放電も進むということです。

しかし、冬場はそうはいきません。乾燥して空気中の水分が少ない為放電されにくくなり、体にどんどんたまっていくのです。
その状態で電気を通しやすい金属などに触れると、たまっていた静電気が一気に流れます。

「バチッ!」という音は、静電気が一気に流れるのが原因です。

このような理由で冬場は静電気が多くなるのですね。発生しやい目安として、気温20℃以下、湿度20%以下という数字が出されています。
晩秋~春先あたりが該当するようですので、今後注意が必要ですね。

 

静電気をためやすい人の特徴


そもそも同じ人間なのに、静電気をためやすい人とそうでない人はいるという事実。たしかに私の周りにもいました、バチバチ来やすい人。

ためやすい人に共通する特徴は、ズバリ「乾燥」がキーワード!

つまり静電気被害を受けやすい方は、肌の水分量が少ない、乾燥肌の方なんです。

皮膚の構造ですが、一番外側には汗と皮脂が混ざり合って出来ている「皮脂膜」という皮膚のバリアーがあります。その奥に「表皮」があり、さらにその奥に「角層」という部位があります。
ここはレンガの塀のように細胞がぎっしり積み重なっており、その隙間を「セラミド」という脂肪が埋めています。
セラミドは水分を吸着する役割(保水機能)を持っており、ここで必要な水分を保持しているんですね。

この皮脂膜とセラミドにおかげで、肌の水分量を保っているわけですが、加齢や様々な理由で皮脂膜が少なくなると肌の水分が蒸発しやすくなり、セラミドに蓄えられた水分も失われてしまいます。俗にいう「乾燥肌」です。

水分がしっかり保持された健康な肌においては、静電気は肌の水分を通して日頃から少しづつ放電されています。ですので。静電気でバチッ!とはなりにくいのです。

しかし乾燥肌の場合は、水分量が少ない為放電されにくく、体にたまりやすくなっています

こういう状態で金属などを触ったら、一度に放電しバチッと痛みを感じるのです。

 

静電気対策


今までのお話でご理解頂けたと思いますが、静電気対策=乾燥肌対策と言えます。いくつかご紹介しましょう。

肌の保湿をする

水分の蒸散を防がないといけませんので、毎日細目に保湿剤を塗りましょう。ともすると外気に触れている手が中心になりがちですが、衣服の下のお腹周り、すね、腰、背中なども乾燥しやすいので、全身保湿という気持ちも大切です。
高価な保湿剤を使うのも良いですが、薬局などで市販されている乳液などでも大丈夫です。お風呂上り、手洗いの後には忘れずに行いましょう。
特にコロナ対策で手洗い、アルコール消毒の回数が増えていると思います。面倒ですが、しっかり対策しましょう。

洗いすぎない

日本人は清潔な国民性をもっていますので、ついつい手や全身を洗い過ぎる傾向が見受けられます。ごしごし洗いではなく、やさしく洗いましょう。
またお風呂で毎日洗うことは結構なことですが、汗をかきやすい部位以外はそれほど必要ではなく、かえって乾燥させてしまいます。
良い意味での適当感も大事ですよ。

またタオルもナイロンなどの化学繊維ではなく、綿などの天然素材のほうが良いです。

お風呂の温度にも注意

熱い風呂の好きな方も多いと思いますが、熱いお湯ですとセラミドなどの皮膚を守る皮脂が溶け出してしまいます。
40℃以下のお湯で、あまり長く入らないことも乾燥肌対策にはお勧めです。

衣服の素材にも注意が必要

先ほども申し上げましたが、化学繊維ではなく天然素材のものを選びましょう。
素材による吸湿性の差がポイントで、化学繊維は電気を逃がさず静電気がたまりやすく、静電気被害を受けやすい衣服です。その点天然素材の衣服であれば、吸湿性が高く自然放電を促します。なるべく天然素材の衣服(特に肌着)を身につけることが良いようです。

なるほど、こう見てくると静電気が起こりやすいというのは、肌が乾燥しているというサインでもありますね。きちんと対策すれば不快な静電気からも解放されて、お肌の状態も良くなります。

あなたの美貌がより映えるということですね(笑)。バチッ!・・・静電気ではなく、ビンタです・・・。(笑)が気に入らなかったようで・・・女心は難しいです。


それでは、また来週!

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◇ 編集後記


今週は日本全国、かなり寒くなりそうです。平野部でも初雪?もアリかも。

お肌の乾燥も気になりますし、体調崩さないようご自愛ください。


今年やり残したこと、ございますか?

いろんな面で制限が多かった今年。外出が思うように出来ない分、内面を整える時間があるということです。

真の健康になる為にも、自分のための時間も大切にして欲しいと思います。

 

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<当ブログ記事に関しての注意>

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