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『 伏見ビジネスブログ~週休3日制時代をどう過ごす?』

[2022.06.10]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科伏見クリニックのスタッフがお送りする、ビジネスの細部に拘るブログです。細部に拘ることで、結果に神を宿しましょう。

こんにちは、人財開発部 元営業マンのケンシロウです。緑が生い茂り、服装も軽やかになって初夏の感があります。そんな良い季節ですが、気になる話題がメディアでもちらほらと。今日はこの話題に切り込んでみましょう。

本日のテーマは、

「第119回 週休3日制について考える 」


高度成長期、私たち日本人はエコノミックアニマルと言われ仕事一辺倒でしたが、今は働き方改革、ワークライフバランスを考える時代。今では週休2日制は当たり前の時代になり、次は3日になるんじゃない?と以前友人と話していましたが、かなり現実味を帯びてきました。

週休3日の素晴らしき世界

誰もが待ち望む週休3日制の社会。週休3日になると私たちの生活はどう変わるのでしょう? 想像力豊かな私が、想像してみました。

2025年〇月。今日は木曜日、週末だな。明日は金曜日だから市役所と銀行に行って用事を済ましておこう。土曜日は家族とスポーツでもして、夕食を一緒にとろうかな。日曜日は皆も用事があるようなので、私は趣味のDIYでもするか・・・。友だちのAを誘いたいけど、彼は月曜日~水曜日が休みだからな。

こんな感じでしょうか? 全くの想像ですが、週休3日という事は平日も休みに入ってきますので、便利な事も多いですね。週に働くのが4日間だけなら、心身の疲れも少なくなります。
またストレス解消する時間も増えるでしょうし、家族と過ごす時間も増えます。

今までと比べても、仕事への意欲も変わってくるのではないでしょうか?

ここまでは良い事ばかりのバラ色の世界?ですが、そう簡単にはいかないのが現実です。

週休3日の考えたくない現実?

ここで日本と世界の仕事観の大きな違い」を確認しておきましょう。

欧米と日本とでは、仕事や暮らしに関する考え方が大きく異なります。欧米社会は個人の権利意識が非常に強く、公私共に確立されています。仕事においても同様で、労使間も仕事内容をしっかり取り決める契約社会。サービス残業のようなアバウトな行為は基本有り得ません。またプライベートな時間を非常に大切にする文化ですので、アフター5や休日は楽しむことに没頭します。キリスト教が主な宗教ですが、キリスト教では労働は罰であると言われており、経済的に成功し早期リタイヤを目指すのが一般的な考え方なんですね。

日本も徐々にこのような価値観も現れてきてはいますが、根本的に違うことは理解しておきましょう。

このようにワークライフバランスがしっかりとしている欧米では、基本的に「仕事単位」で労働を管理しています。例えば個人が今週行う職務の内容を文書にして明確に定義づけており、仕事が終わったら時間相でも早く帰ったり、休みを多くとる場合もあるそうです。

しかし日本は「時間単位」管理が主で、仕事が終わってもさっさと帰る事も出来ず、まだ締切の先の仕事をやることになります。非常に残念な現状ですが、皆さんも経験がおありではないでしょうか?

優秀で仕事の早い人ほど早く終わるはずなのに、退社時間になるまで終われない。ならゆっくりしようかと言う気になるかもしれません。また同調圧力も強いので、自分だけ帰るのも気が引けますね。全てではありませんが、本来仕事は成果で判断されるものです。しかし日本では成果もプロセスも厳しく問われる、ある意味窮屈な社会のような気がします。

もうひとつの問題点は金」です。

つまり週休3日になったはいいが、賃金が減るという問題です。経営者側は「休みが増えたんだから、給料が減るのは仕方ないだろう」と考える傾向が強い。これに関しては先進的な欧米でもバラつきがあるものの、基本賃金カットは有り得ないようです。日本では仕事の出来栄えを時間で判断する傾向が強いと申しましたが、そのあたりの考え方の差が出ていると思います。

今週休3日制を実施している企業でも給料は減るので選択制をとるとした企業が多かったので、今後週休3日制を検討する一番のポイントは、休みと給料との兼ね合いになります。選択制をしている企業も、そのあたりを考慮してでしょう。

理想は時間だけ減るですが、しかし確実に「給料が減っても時間をとる」という選択をする人が増えているのも間違いないようです。今後もその傾向が増加していくでしょう。

週休3日制社会に向けて

賛否別れる週休3日制ですが、皆さんが早晩向き合わないといけない仕組の変化ですので考えておくと良いですね。時間を我慢して賃金か、賃金を我慢して時間か、それとも両方取るかです。

もし私が選択できるなら、こうしたいですね。

自己マインドを変える

働きたくないから週休3日制を選ぶのではなく、同じ以上の成果をたたきだしてしっかり休む、遊ぶとから3日制を選ぶという意識に変える。守りの姿勢から攻めの姿勢にマインドチェンジをすると、何とかなりそうだと勇気が湧いてきます。

やり方を楽しむ

人間は与えられた環境に適応していきますので、週休3日=実働4日で現状以上の成果を上げる仕事の仕方を考えます。時間がないないと言っていますが、無駄の多い仕事(無駄な会議、無駄な内勤など)の現状を考えれば、今と同じ成果は週休3日になっても出来るはずです。仕事の仕方、仕組みを変えましょう。

会社・仕事を選ぶ

週休3日制の捉え方を労使がしっかり考えることが必要。時間が減ったから給与を減らす、給与が減ってもいいから時間をえらぶという選択ではなく、今まで以上の成果(時間ではない)を4日間で出すにはどうしたらいいかを考え改善すれば、そういう議論は不要です。もちろんあなたのマインドチェンジは必須。

場合によって、社内の異動や転職も考えても良いのではと思います。転職は確かに不安ですが、確固たる意志はあれば案外何とかなるもの。その為にも転職エージェントに自己評価してもらって自分の市場価値を把握したり、独自のスキルなどを身に着ける行動を始めると良いでしょう。

週休3日制が実現しても、ここは忘れない

自分で使える時間が増えますが、ダラダラと過ごすだけでは勿体ないですね。転職が当たり前の欧米では増えた休日をダラダラと過ごすのではなく、勉強や自己成長の時間にあててキャリアアップに努めているそうです。日本人も発想を変えなくてはいけません。

自分の目指すキャリアに必要な勉強、経験、人脈などに貪欲に挑戦しましょう。人生に無駄なことはないので、その時に活かせなくても必ず役に立ちます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

このように意識と行動の改革をすれば、週休3日は有意義なものになるはずです。何もせずに給料の低下を嘆かずに、どうしたらいいのかを考え行動する事が大事ですよ。

日本の終身雇用の良い部分はありますが、結局働き方を固定化し労使の関係も改善されません。日本の労働環境、条件についてはいろいろな議論がされていますので、これを機会に変わることを願います。これからはもっと自由に働ける社会に変わって欲しいと思います。

それでは、また来週!


               


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□ 編集後記

まだ未発表なテクノロジーも含め、テクノロジーの発達により社会が大きく変わるでしょう。ひょっとしたら働く必要の無い社会になるかも知れません。

しかし現在のところはそこまで発展していませんので、自分が出来ることをしっかり棚卸して独自の武器を創っていって欲しいと思います。明るい未来が来ることを信じて。

 

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 *現在一時閉院です。再開の目途が立ちましたら、ご案内致します。


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