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『 健康ブログ~マスクの弊害を知り、子ども達を守ろう !』

[2022.06.06]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
(専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください)


こんにちは、健康ブログ編集長です。いつの間にか暑くなって、服装も半袖に変わっています。厳しい日本の夏、今年は冷夏で涼しくなって欲しいと思いますが、農作物成長不良や水不足になってもいけません。そこそこでお願いします!


本日のテーマは、

「マスクの弊害を知ろう!」

世界中を恐怖に陥れたコロナ感染はまだまだ怖い状況ですが、このまま変異せずに免疫が出来て通常の感染症になっていけば嬉しいですね。

海外ではすでにマスク着用もしていない国も多いようですし、慎重な日本でも面と向かって話したりする場合でなければマスク無しでOKという政府見解も出てきました。ようやくマスク必着の世界から脱却できそうですが、多分こんなに長期間に渡ってマスクをしたのは初めてだと思いますのですで、いろいろなところでマスクの弊害が指摘されています。

マスクの弊害1~呼吸の仕方が変わった?

日常のかなりの時間をマスク装着で過ごすことにより、私たちの体にも様々な影響が出ています。

まずは生命維持に欠かせない呼吸。マスク呼吸では、自分の吐き出した二酸化炭素がマスクの内側に多くある状態になります。マスクをつけていない状態であれば、息を吐いたら二酸化炭素を出して、次に息を吸うことで十分な酸素を取り入れますが、マスク呼吸では自分の吐き出した二酸化炭素をまた吸ってしまうことになります。そのため、酸素が十分に吸えていないということになり、息苦しさを感じやすくなります。

また二酸化炭素過多となると偏頭痛のような症状を招くことがあります。二酸化炭素には脳の血管を拡張する作用があり、マスク頭痛を起こす人が増えました。

偏頭痛は脳の血管が拡張し、血管周囲を走る三叉(さんさ)神経を刺激し、その刺激によって発生する炎症物質がさらに血管を拡張するために発症する。普段から、頭痛を起こしやすい人は、マスクによって頭痛の頻度が高くなる可能性もあります。頭痛ではなくても、頭がボ~とするといった事も報告されています。

マスクをしていると無意識に口呼吸になってしまい、呼吸が浅くなる傾向になります。マスクをしていると、深呼吸をすることも減っていきますね。深呼吸は酸素を取り込み、血液に乗って体の隅々まで酸素が運ばれることで血液が浄化され、血流を活発にする効果があります。しかし、酸素が不足すると血流も滞り、体温が低くなる傾向になり、体温低下は免疫力を弱める事も指摘されています。

また、口呼吸によって口腔内が乾燥すると、さまざまな弊害が起きます。口を閉じていることで口の中は唾液で潤っています。唾液には自浄作用、殺菌作用があり、口内を清潔に保ち、虫歯や歯周病を防ぐ働きがあります。しかし、口呼吸によってこういった働きが低下する可能性があります。

コロナ感染を恐れて歯科医に行く回数が減っているというデータも出ていますので、口呼吸と相まって歯の健康を損なった方も増えています。

マスクの弊害2~皮膚のトラブル続出?

長期間マスクをしていると、呼吸によってお口まわりの皮膚を中心にかなりの湿気を帯びてきます。温度や湿度が異様に高くなり、
また長い時間マスクと接している皮膚面がかぶれて、接触性皮膚炎となって肌荒れを起こします。また尋常性挫創(ニキビ)が出来たり、他にも様々なトラブルが発生します。

マスクの弊害3~心へも影響が?

そして心の健康にも大きな影響を与えています。私たちは顔の表情(特に口元)で相手の感情を推し量るわけですが、マスクは顔の半分以上を隠してしまいます。いつもなら相手の反応が比較的簡単につかめるので、マスク下ではなかなか難しくなりますね。

自分の感情を相手に悟られないというメリット?もありますが、円滑なコミュニケーションの為にはデメリットの方が大きいのではないでしょうか?

マスクの弊害4~子どもへの影響

マスク弊害の中でも最も注意したいのが、子ども達への影響です。女性セブン2月10日号の記事をご紹介します。

昨年8月に米ブラウン大学が幼児期の知能、コミュニケーション能力など認知機能の発達を分析しました。それによると、新型コロナのパンデミック以前(2011〜2019年)に生まれた3か月〜3才の乳幼児の認知機能のテストの平均スコアを100とすると、パンデミック中(2020、2021年)に生まれた乳幼児の平均スコアは78だった。なんと、その成績は約20%も低下していたそうです。

またドイツの神経科医からも警鐘が鳴らされています。子供がマスクの着用を続けると慢性的な酸欠状態になるとして、酸欠の一時的な警告症状として頭痛や眠気、めまい、集中力の低下などが起こります。しかし、慢性的に酸素が少ない状態が続けば、人体はそれに慣れていくので、頭痛などの警告症状は消えます。とはいえ、脳の酸素不足は進行し続けます

私たちの脳は5才を過ぎても10代後半から20代にかけて、ゆっくりと成長していく。特に小学生の間は比較的、発達のスピードが速いし、その後も、脳の重量自体はほとんど変わらないものの、新しい経験や体験によって脳が活性化され、シナプスの通りがよくなる。そうして、「知能」も磨かれていく。

そんな脳の発達にとって大切な時期に、マスクによって大切な酸素が足りていないとしたらどうなるのでしょう。

一般的に脳に酸素が足りない状態になると、ボーッとしたり、記憶力や集中力に影響が出たりするだけではありません。脳の活動が低下すれば、当然、幼少期や青年期の脳の発達にも影響があるでしょう。マスクをして日常生活をする分には重い酸欠になる可能性は低いですが、意識が混迷するような酸欠状態が続くと、脳細胞が死滅していきます。脳細胞は回復が難しいので、将来にわたって影響が残ることになります。

大人も困っていますが、もっと深刻なのは子ども達。通常幼い子供は大人達の表情を見て感情育成を行い、社会性を育んでいきます。しかしマスクで目しか見えていない状況では、まだ経験の少ない子どもたちは感情がつかめません。学校でも先生に注意されたら過大に受け止めたり、友だちとのコミュニケーションも充分に取れない状況です。

ドイツのヴィッテン・ヘァデッケ大学が行ったアンケートが興味深い。同大学は0〜18才の子供と青年およそ2万5000人を対象に、保護者が回答する形式でマスクと心身の変化に関するアンケートを実施した。

 その結果、マスクによる障害として、頭痛(53.3%)、集中力低下(49.5%)、不快感(42.1%)、学習障害(38.0%)、眠気・疲れ(36.5%)が上位を占めた。また精神面でも以前と比べて、イライラするようになった(60.4%)、快活さが減った(49.3%)、園や学校への登校意欲減少(44.0%)との結果が出た。多くの子供はマスクを着用すると頭痛や集中力低下が生じて、精神面が不安定になり、学習意欲や登校意欲が低下したのだ。

脅かすわけではありませんし、データが全ての方に当てはまるわけでもありません。しかし前述したような悪影響が出ていないとも言い切れませんので、注意したいところです。

まとめ

感染防止には寄与したと思いますが、反面様々なデメリットもわかってきています。感染が終息してマスク無しの生活になるのが一番良いのですが、そこに至るにはまだ時間はかかりそうです。

私見ではありますが、これからは過度にマスクを装着するのではなく、時と場合で使い分けていく臨機応変さが必要ではないでしょうか?

会話をする、多少密な環境下に行く時などはマスクで、そうでない時は積極的に外すことが必要でしょう。上記のような研究、記事を真偽を確かめずに全て信じたり、全く信用しないのも違う気がします。自分の頭で考えていく事がこれからの時代は大切ですし、可愛い子ども達を守ってあげるのは大人の義務だと思います。

正しく使って、健康な日々を過ごしましょう。

それでは、また来週!

 

 

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◇ 編集後記

私もマスクはあまり得意ではありませんが、疲れた顔をしていてもわかにくいという点は気に入っています(笑)。自慢のほうれい線もカバーしてくれます(笑)。反対に目元美人に騙される(勝手に騙されています!)事も・・・。顔の半分以上を覆うマスク、今一度考えてみませんか?

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・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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