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『 健康ブログ~コロナと帯状疱疹の怖い関係とは?』

[2023.01.30]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
(専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください)


こんにちは、健康ブログ編集長です。 ご案内ですが、伏見クリニックは一時閉院中でご迷惑をおかけしましたが、2023年1月25日(水)より再開しております。

状況は変わってきていますが、コロナ禍はまだ続いており本当に大変な時代を生きています。影響は病気だけでなく、世界的な雇用、経済、人間関係など人間の社会活動を大幅に変えてしまいました。今回はそんな影響の一つをご紹介致します。


本日のテーマは、

「帯状疱疹にご注意!」

帯状疱疹とは?

帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気をご存知でしょうか? 過去にかかったことがある方も多いのではと思いますが、改めてどんな病気なのかを説明します。

帯状疱疹とは、

水ぼうそうと同じウィルス(水痘帯状疱疹ウィルス)が原因で起こる、皮膚の病気。顔や胸、背中など体の左右どちらかの神経節に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが帯状に現れる病気です。
加齢、疲労、ストレスなどによる免疫力の低下が発症の原因となることがあります。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。

通常は皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合があります。
多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあり、これは「帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌ」と呼ばれ、最も頻度の高い合併症です。
また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。

普段はおとなくしくているのですが、疲れやストレスなど免疫状態の落ちている時によみがえり悪さをします。日本成人の90%以上は、ウィルスを持っていると言われています。


ただでさえしんどい時期に、痛みを伴うような病気は勘弁してほしいものですね。病気の概要は大体ご理解頂けたかなと思いますので、コロナとどう関係があるのか、なぜ気をつけないとダメなのかをお話していきましょう。

コロナ感染と帯状疱疹との関係

2023年、アメリカの50歳以上の約200万人を調べたデータが報告されました。それによると、コロナに感染したことのある人はそうでない人に比べ、帯状疱疹になる確率が15%ほど高かった。またコロナで重症化した人は、21%も増えて
いたとのことです。

原因は「コロナ感染によって免疫力が落ちたこと」。免疫力の低下に伴い、帯状疱疹が発症しやすくなっているということなんですね。コロナ感染による免疫力の低下は様々な報告書でも器具されていて、後遺症などにも苦しむ方も大変たくさん見えます。さらに追い打ちをかけるような帯状疱疹の発症は、避けなくてはなりません。

帯状疱疹の治療

薬物治療

帯状疱疹の治療ですが、大原則はなるべく早く医療機関に受診し、抗ウィルス薬を服用したり点滴静注することで治ります

なぜ早い方が良いのかと申しますと、帯状疱疹の症状は意外と早く収まることもあります。しかし「帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)」(PHN:ピーエイチエヌ)と呼ばれる、ず~と痛みが続くようになってしまいます。しかもこの痛みはかなり厳しい症例もあり、服が体に触れただけで激しく痛み、夜も眠れない状態の方もいるそうです。

高齢者や症状の重かった人ほどリスクも高いので、こういう症状を防ぐという意味で、早くきちんと治療することが大変重要なんですね。

皮膚に痛み、違和感を感じた方は早めに専門の医療機関を受診して欲しいと思います。

ワクチン

非常に心配になりますが、ワクチンで予防する方法もあります。ワクチンは現在2種類あり、子どもの水ぼうそう予防ワクチンと同じ「生ワクチン」。生きているウィルスを弱毒化し、皮下注射します。発症予防効果は約50%と言われていますが、5年ほどを過ぎると効果は弱まってきます。

もう一つはウィルス成分の一部を合成した「不活化ワクチン」で、2回接種で90%以上の予防効果があり、9年後も有効と持続期間も長くなっています。生ワクチンとの比較ですが、費用が4倍ほどするのと(2回で計4万円ほど)、注射部位の痛みや頭痛や疲労など全身性の副作用が多い点です。

どちらを選ぶか悩ましいところですが、効果と副作用を考慮して医師とよく相談して決めて頂きたいと思います。

まとめ

最後までお付き合い頂き、有難うございました。本日は「コロナ禍で増える帯状疱疹」というテーマでお話を進めてきました。いかがだったでしょうか?

今春からは新型コロナ感染症も第5類になる予定で、いよいよインフルエンザと同じ位置づけに変わります。実際どのような影響を及ぼすかはまだわからない部分が多いですが、どちらにしても付き合っていかなくてはならない病気です。

ただ私たちに出来ることは、今から良い食事をして、充分な睡眠をとり、適度な運動をしながらなるべく楽しく生き、自身の免疫を高めておくしかありません。出来ることから始めていきましょう。


それでは、また来週!

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◇ 編集後記

帯状疱疹も怖いですが、いよいよ本格的な花粉飛散時期が近づいてきました。初期療法をしながら、しっかり健康な生活をしていきましょう。

バランスの良い食事、充分で質の良い睡眠、自分に合った適度な運動、そしてストレスの少ない生活、そして暮らしの中で起こる様々な出来事を楽しむこと。簡単そうで難しい課題ですが、当ブログの読者さんなら大丈夫、楽しんで行いましょうね!

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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