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『 健康ブログ~マスクを長くつけていると、ある問題が・・・』

[2021.05.31]

足立耳鼻咽喉科が発行する健康ブログです。
地域の皆様の健康の一助になるよう、情報発信しています。


こんにちは、健康ブログ編集長です。梅雨の最中ですが、まだムシムシ、ジメジメという訳ではないので比較的過ごしやすいのではないでしょうか?
日本は遅れているコロナワクチン接種、かなり進んでいるアメリカ、イギリスなどではマスクもないでも良いという地域もあるとのこと。日本では信じられない話ですね。
日本人はマスクをする習慣が元々ありましたので、接種が進んでもある程度の方はそのままつけ続けるような気がします。


本日のテーマは、

「 マスクとドライアイの意外な関係」

コロナ禍で変わったこと

コロナ感染のおかげ?なのか、すっかりマスク着用のお出かけが習慣になりました。元々日本においてはマスク文化がありましたが、今では外出時に見てもほぼ全員がマスクマンです。
マスクの需要増加で一時期品不足になったり、価格が高騰したりしました。当院もマスク確保に奔走しましたが、今思うと懐かしい時期でしたね。今はすっかり解消されてひと安心。
息苦しさや、煩わしさにも慣れて、かえってメイクしなくて良くなったとか、表情がわからなくていいとかいう日本人特有のメリットもあるようです。

また今シーズンのインフルエンザ感染は、全国的に見ても記録的な少なさでした。インフルエンザだけでなく、他の感染症も少なかったようですね。マスクと消毒の影響の賜物でしょうか?
でもいいことばかりでなく、意外なデメリットもあるようです。

マスクをするとドライアイになる?

「マスク装着が習慣になってから、どうも目が乾燥するなあ・・・」

こんな声がちらほらと聞かれるようですね。目の乾燥といえば”ドライアイ”。瞳の表面には透明な角膜があって涙の膜で覆われて保護されています。その涙の量が減ったり、質が落ちたりすると角膜が乾いて傷つきやすくなるのです。これがドライアイですね。角膜が傷つくと文字がぼやけたり、かすんだりします。

様々な原因があるのですが、その原因のひとつに”マスク”が挙げられているのです。マスクをするとすぐにメガネが曇りますが、理由は呼気が上に漏れやすくなるから。この温かな空気が目の表面を乾燥させると言われています。

また目は瞬き(まばたき)によって涙の膜を作って目を保護しています。通常は1分間に15~20回瞬きをしますが、集中して画面を見ると瞬きが5回程度に減り、涙が蒸発しやくなります。コロナ禍で仕事のやり方も変わり、パソコンを使う時間が多くなったのではないでしょうか? また自宅で過ごす時間が増えてゲーム、スマホを見る時間が増えたかと思われます。このような環境変化で、目は余計に乾きやすくなりますね。

一般的なドライアイの主な症状ですが、

  • 光をまぶしく感じやすくなる
  • 常にショボショボする
  • 10秒以上、目を開けていられない
  • 特に午後からの目の疲れ、かすみなどを感じやすくなる

目が乾いたり疲れやすいと非常に気になりますし、お仕事や読書など日常生活にも影響します。

ドライアイをなるべく防ぐには

現代はエアコンの普及、安いコンタクトレンズの普及などもあり従来からドライアイは増加傾向です。そこにコロナ禍での生活環境の変化が加わってきまたので、さらに増えていますが、対策はそう簡単にはいかないようです。

従来からドライアイで困っている人も多く、様々な対策が考えれていると思いますが、ここでは主な対策を考えていきます。

  1. 真っ先に思い浮かぶのは、目薬ですね。しかし添加剤の問題もありますのであまり頻繁にはさせません。また添加剤フリーの人工涙液マイティアなどでも代わりにはなりません。涙の主成分は水分ですが、ムチンという油分が含まれていて、これが涙液の蒸発を防いだり、角膜の保護に役立っているからです。
  2. まずは角膜を守る涙の量を確保することが基本。集中して画面を見ると瞬きの回数が大幅に減りますので、意識的に瞬きを多くすることです。
  3. 次にスマホなど電子機器を見る時間を、なるべく少なくすることです。ブルーライトに関しては最近の研究では違う説も出てきておりよくわかりませんが、まずは見ること自体を減らす。特にスマホは画面の小ささ、文字の小ささなどを考慮すると尚更です。せめて定期的な休憩を取るように意識して下さい。
  4. エアコンを使わないでとはいえないので、加湿したり換気を心がけましょう。
  5. ホットアイマスクを定期的に使う。目を温めることで血流が改善されて涙液の分泌がよくなり、質も改善されるそうです。アイマスクは市販されていますが、水を絞ってタイルをレンチンしても作れます。一度お試し下さい。
  6. 食生活の改善も大切。栄養バランスの取れた食事を規則正しく摂取することで、涙液の量と質が改善されます。ブルーベリーが目にいいかどうかはわかりませんが、普通の食事でも充分だと思います。
  7. 精神面も涙の分泌には影響します。ストレスや不安が強まると油分を分泌する腺の動きが悪くなるそうです。ストレスをなるべく減らすと共に、入浴やストレッチで改善されるとの報告がさえていますので、ゆっくり湯船に浸かる習慣をつけるとよろしかと。

ある意味現代病なのかも知れませんが、目は大切です。酷使しないよう、目の健康も守っていきましょうね。


それでは、また来週!


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◇ 編集後記

文明が進むと生活は便利になりますが、それに伴ってメンテナンスすることも増えてきますね。

個人的に”勤務後のひとりラン”を続けています。大体5~6kmくらいの短い距離ですが、200mダッシュ、サーキットトレーニング的なことも取り入れていますので結構しんどい。
60歳(大台に乗りました!)の私には最初非常にキツかったですが、慣れてくるものですね~。

当ブログ読者の方も、何か新しい運動を始めてみませんか?

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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