『 健康ブログ~コロナ後遺症について知り、正しく対処しましょう!』
名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
(専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください)
こんにちは、健康ブログ編集長です。伏見クリニックは現在一時閉院中でご迷惑をおかけしておりますが、2023年1月25日(水)より再開致します!
待ちに待った再開で、しかも花粉症の前に診療が出来ることは何よりも嬉しい!花粉症でお悩みの方、多くの経験と多様な治療法を有していますので是非ご来院下さい、
ところで今年の冬はインフルエンザとコロナの同時流行か!?と危惧されていますが、どうやらその心配は的中したようです。四日市院にもインフルエンザに感染した方が少しずつ増えてきており、スタッフも患者さんに
ご注意頂いています。そして感染と同様、非常に怖い存在が・・・そう、新型コロナ後遺症です。
本日のテーマは、
「 新型コロナ後遺症の、知りたくないけど本当のこと!」
脅かすような感じのスタートになりましたが、現実ですのでお話しなくてはなりません。現在感染者数もどんどん増えていますし、インフルエンザも流行しつつあります。インフルの流行はコロナ感染拡大以降はなかったので、3年ぶりくらいでしょうか、そちらも心配ですが、後遺症のことも放っておくわけにもいかない状況になってきました。
コロナ後遺症の実態
ご自身や周りの方で経験した人がいないと「大変だな~」程度の他人事になりますが、自分に来ない保証はありません。世界では様々な文献が出されていますし、日本でもたくさんのコロナ感染、後遺症患者さんを見ている先生方の文献や動画を参考にして記事を書いています。特に「ヒラハタクリニック」院長の平畑先生は、日本では有数の発熱外来クリニックで、非常に多くの患者さんを診ておられますので参考になると思います。
「ヒラハタクリニック」院長の動画はコチラ
後遺症になる確率は?
WHO(世界保健機関)では感染者の10人に1人が後遺症になっていると発表しています。日本の国立国際医療研究センターでは、26.3%の方は半年後も何らかの症状が残っているとしています。割合も高く怖いのですが、それ以上に後遺症が続く期間が非常に長いのが特徴で、150日とか180日続いている症例もあるようです。
どんな症状?
症状も多岐に渡りますが、代表的な症状を挙げてみましょう。
倦怠感、気分の落ち込み、頭痛、息苦しさ、認知機能低下、不眠、発熱、咳、脱毛など
倦怠感や気分の落ち込みなどはほとんどの症例で確認されていますし、脱毛なども約半分くらいに方に現れるようです。このような症状が長く続くということですので、かなり心身共に落ち込むことが容易に想像できます。
特に注意しないといけない事
各症状ともに注意が必要ですが、中でも「クラッシュ」と呼ばれる状態にならないように気をつけなくてはなりません。
クラッシュとは「倦怠感が強く出ている時に無理をして行動することで、以前以上に強い症状が出て、寝込むほどの状態になること」。嫌な言い方ですが、まさに”壊れる”感じから来ているのでしょう。
コロナ後遺症の症状は軽い人もいれば、寝込むほどのひどい方もいるといます。個人差が非常に大きいのも特徴でしょう。ですので軽い人だけを見て、「コロナ後遺症って大したことないよね!」と思っている方は要注意。運よく?軽く済んだだけで、本当に大変な想いをしている方も大勢いるのです。海外でも充分な治療と共に、家族や地域などのコミュニティがしっかり支えることが大切だと発表しています。
対処法
残念ながら決定打になるような良い治療法はなく。解熱鎮痛剤や漢方薬、サプリなどしかないのが現状です。
そういう状態ですが、耳鼻咽喉科で行うある治療法がにわかに注目されています。それが「上咽頭擦過療法(じょういんとうさっかりょうほう)~EAT(イート)」「Bスポット療法」です。
詳しくは当院のHPをご覧になって頂きたいのですが、「EAT」とは炎症の起こっている喉の奥を綿棒に沁み込ませた薬液を塗る治療法です。古くからある治療法ですが、きちんとした医学的な確証がなくマイナーな存在でしたが、コロナ後遺症で一気に脚光を浴びています。
Iga腎症の治療に大きな病院もEATを取りいれていますし、関節リウマチや膠原病などの免疫疾患にも効果があるとも言われていますが、確実とは言えませんのでご注意下さい。
そしてもうひとつ注意して頂きたいのが、炎症を起こしている部位に薬品を塗るわけですから、かなり痛い! 院長も断言しますし患者さんも仰るので、間違いなく痛いようです。他にも注意点はありますが、よく理解してから治療に臨んだ方が良いと思います。
実際に当院にも、遠方から「EAT」をする為に来院する方もみえます。治療する方法がない状況ですので、なんでも試してみたくなるのは理解出来ます。気になる効果ですが、全員ではないですが治療を続けると楽になる方もみえますので、意義はあるのかも知れません。
まとめ
最後までお付き合い頂き、有難うございました。本日は「新型コロナ後遺症」というテーマでお話を進めてきました。いかがだったでしょうか?
自分は軽かったからとか、ならなかったと安心することは仕方ありませんが、いつ自分に起こるかわかりませんし、周りの方も危険性は大ですので、自分ごととして知っておいて欲しいと感じます。
いつか、コロナも普通の風邪みたいになる日を心待ちにしています。
それでは、また来週!
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◇ 編集後記
ずっと書きたかった「コロナ後遺症について」の情報を、HPも含めて書き終わりました。平畑先生の動画もわかりやすく、非常に参考になりました。有難うございました。
後遺症で悩み苦しんでいる方々に伝えたい。周囲が理解してくれないかも知れませんが、徐々に世間の認識も変わってきています。かと言って症状は治るわけではないですが、無理せずにお過ごし下さい。いつか、いつか良い日も来ますから。
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<当ブログ記事に関しての注意>
・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。
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