『 健康ブログ~睡眠時無呼吸症候群の危険性!』
足立耳鼻咽喉科が発行する健康ブログです。
地域の皆様の健康の一助になるよう、情報発信しています。
こんにちは、健康ブログ編集長です。GWが終わりましたが、休みボケしていませんか? 休み中に狂った生活リズムを、早く元に戻さないといけません。寝不足であくびばかりしているそこのあなた、もしかしたら・・・
本日のテーマは、
「 睡眠時無呼吸症候群! 」
え~と、睡眠時・・・無呼吸?難しいな・・・。症候群ってことは、病気ですよね?
いきなり漢字9文字の苦しそうな病名から始まりましたGW明けの健康ブログですが、今日は耳鼻科の専門領域の話題を取り上げています。え、じゃ読むの止める?お待ち下さい、そう言わずに大切なことですのでお付き合い下さい。
一般的に病は本人が気が付かずに、少しずつ進行していくものが多いですね。気が付いたらかなり進んでいた・・・という場合も少なくないのですが、睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)も同様に知らず知らずのうちに身体を蝕む種類の病気です。
ただ睡眠時無呼吸症候群は怖い病気ではありますが、上手くいけば気がつくことが出来るかも知れない病気でもあります。それも日常の行為などからです、ですので、この病気のことを理解して、兆候に気づくことが出来れば早い段階で治療に入れるかも知れないのですね。
当クリニックのホームページをご覧になって頂いた方はすでにご存知かと思いますが、復習の意味を兼ねてもう一度睡眠時無呼吸症候のこと、その危険性について触れていきましょう。
睡眠時無呼吸症候とは?
睡眠時無呼吸症候とは、その名の通り睡眠中に気道が塞がり無呼吸状態がある一定の基準以上に現われる病気のことです。英語の頭文字をとってSAS(サス)と呼んでいます。
SASの診断は検査が必要で、1時間当たりどれくらいの無呼吸状態があるのかを調べます。一般的には1時間に5回以上の無呼吸状態がある場合を睡眠時無呼吸症候群と診断します。
「無呼吸状態は確かにヤバそうだけど、少しくらいなら大丈夫でしょう?」
「いびきをよくかくので、妻から大丈夫?って言われてるけど、日中は確かに眠い日は多いけどそんなに体調悪くないしな・・・」
そうですね。まさにこの言葉がこの病気の恐ろしさを端的に現わしているのかも知れません。SASの方も別にすぐに命に別状はありませんし、日常生活にそれほど支障があるわけでもない。治療するほど無いと思われるのも無理はありません。しかし睡眠の重要性、無呼吸状態の危険性を知ればそうは言っていられなくなるはずです。
睡眠の重要性と、SASの危険性
1日8時間眠るとすると人生の3分の1は寝ている計算になります。考えてみればスゴい時間なのですが、それだけ人間には欠かせない生理機能ということです。
主な睡眠の役割ですが、
- 昼間の活動で疲れた心身をリフレッシュさせる
- 各種ホルモンなど、疲労回復・成長・調整になど体に必要な物質を分泌し、機能回復やメンテナンス機能を有する
- 記憶の再構築
睡眠はまだ知らない事の多い未知の領域と言われていますが、生きていくうえで絶対必要なもので、心身を健康に保ち、日常生活を円滑にする大切な役割を持っているのです。1週間睡眠不足が続くと、徹夜した日と変わらないくらいという報告もされてます。そんな状態が2週間、1ヶ月、さらに続けばどうなるのでしょう。動物は寝ずにはいられない生き物なのです。
その大切な睡眠を邪魔するのがSASです。SASになると時間だけは8時間寝ていても、睡眠の質は大きく落ちることになります。睡眠が足りないので、日中もずっと眠い。車の運転や工場などで作業をする方はかなり危険です(実際に大きな事故を起こし、新聞にも掲載された事が何度もあります)。
そしてさらに怖いのは、睡眠の質が悪い状態が身体の他の機能を害していることです。
- 睡眠中に無呼吸が続くと、体の中が慢性的に酸素不足になる。それを補おうと心拍数を上げたりし脳や身体に大きな負担を強いている
- 高血圧症を合併しやすい。またSASの方は治療しても血圧が下がりにくい
- 脳卒中、心筋梗塞のリスクが格段に高くなる
たかが睡眠時の無呼吸と侮るなかれ、怖い病気になる引き金になり得るからです。
「でも睡眠時無呼吸症候群って太った人が多いんですよね? 私は痩せているので大丈夫でしょう」
ここも誤解されやすい部分ですね。確かに肥満の方が多いのは事実ですが、日本人の場合痩せていてもSASになる可能性は高く、要注意です。あまり決めつけずに思い当たるところがあれば、受診をお勧めします。
まとめ
睡眠の重要性、SASの危険性についてご理解頂けましたでしょうか? 病気は怖いものですが、私たちは知ることが出来ます。正しい知識を得て、然るべき対処を行えばそれに合った結果を得ることが出来ると思います。もちろん全てが上手くいくことばかりではありませんが、それでも知識は必ず武器になると思います。
ただSASは寝ている間のことですので、ご本人は気づいていないケースが結構多いようですね。一緒に生活しているご家族の気づきがポイント。次回はSASの兆候と対策についてお話していく予定ですので、是非お読み頂きたいと思います。
それでは、また来週!
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◇ 編集後記
専門領域で一段と熱が入ったのか、ひとつ大事なことを忘れていました・・・。そうです、ギャグがなかった・・・(笑)。
笑いを大切にする当編集部にしては、大失敗でした。え、この方がいい? 滑り続けて、はや2年、しかし諦めずにお笑い道を歩み続けるのだ。
千鳥、かまいたち、和牛ら今をときめくお笑い芸人たちでさえ、長い下積みがあったのです。ましてや私はすべって当然。
自己肯定感を高めつつ、次回記事制作にとりかかるのだ!(なぜかバカボンのパパ風に)
これでいいのだ!
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