のどの症状
のどの働き、役割
のどは医学的には「咽頭(いんとう)」と呼ばれています。
気道(鼻の奥から声帯までの、空気の通り道)と食道の入り口までの総称です。
少し部位の説明をしておきます。
喉頭(こうとう)・・・咽頭が気管と食道に分かれる位置
扁桃(へんとう)・・・鼻や口の奥にある、のどに円を描くようにあるリンパ組織
声帯(せいたい)・・・喉頭からすぐの気管の入り口にある逆V字型のひだ
のどの役割は、
1.鼻や口から吸った空気を肺に運んだり、酸素を取り込んだ後の空気を出す役割
吸い込んだ空気中のほこりやウィルスが、直接肺に入らないようブロックします。
2.声を出す役割
声帯が振動した音が咽頭、口腔、鼻腔を通ることで声になります。
3.食べ物を飲み込む役割
食べ物を飲み込む瞬間は喉頭蓋(こうとうがい)や声帯が自然に締まり、気管内に食べ物が入るのを防いでいます。
のどの主な症状
のどに関する症状もいろいろありますが、代表的な症状です。
- のどが痛い
- 咳や痰が出る
- のどに違和感がある
- 声がかすれる
のどの主な病気
扁桃炎(へんとうえん)
細菌やウィルスなどに感染し、扁桃が炎症している病気。
主な症状は、発熱、のどの痛み、飲み込みにくさなどです。
扁桃周囲炎(へんとうしゅういえん)、
扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)
扁桃周囲炎は扁桃での炎症が周囲の組織に波及している状態で、この状態が長く続き、膿(うみ)が溜まっている状態を扁桃周囲膿瘍と言います。
主な症状はのどの痛み、飲み込みにくさ、発熱、口臭です。
声帯ポリープ
声帯の粘膜が膨張、突出したりする病気。
初期症状は”声が出にくい、かすれる、ハスキーボイスになる”などです。原因は声の出し過ぎ、酷使により声帯が出血し血腫(けっしゅ)となります。これが声帯ポリープです。
喉頭がん
声帯のある喉頭に出来るがんです。
のどのがんは男性に多く、50~60歳代になると発生頻度は上がります。喫煙との因果関係が指摘されています。
逆流性食道炎
胃酸の逆流によって引き起こされる病気。
胃酸は強力な酸性液で、胃の内部には防御機構がありますが、食道にはなく逆流した胃酸によって食道粘膜がおかされ、炎症が起こる状態です。
気管支異物
3歳までの子供に多く、間違って飲み込んだ異物が誤って気管内に入ってしまった状態。
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