SAS検査,CPAP治療に必要な費用
各ページで睡眠の重要性、睡眠時無呼吸症候群のリスク、CPAP治療のメリットなどをお話して参りましたが、気になる部分がまだありますね。それは、費用です!
医療保険が適用される治療ですので、診療報酬改定で1年~2年ごとに保険点数が変わる可能性があります。このページ作成時点(2021年4月)の金額であり修正はしておりますが、正しい数値は医院窓口でご確認下さい。
それでは、まずは検査にかかる費用から見ていきましょう。本記事はサイト内で最も読まれています。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査
簡易携帯検査
つけて頂く装備は上の図のような感じで、3割負担の方で大体3,000円~3,600円くらいです。
終夜睡眠ポリグラフ(PSG)
入院して行う検査ですので病院によって費用が変わりますが、1泊2日で大体20,000円~50,000円くらいです。簡易携帯検査に比べて金額がかなり高いのですが、入院費用に加えて血圧や糖尿病、不整脈などの検査も同時に行うのでどうしても費用がかかります。
CPAP機器をレンタルする場合の費用(一般的なパターン)
CPAP治療に必要な費用は毎月の診察代と機器のレンタル料関係で、おおよそ3割負担で5,000円程度です。この金額には保守メンテナンスの費用はもちろん、使用状況(空気の流量、SASの経過、マスクの増着状況など)のデータ解析をして医師にフィードバックする機能も含まれています。正しく使われているか、SASの病状は改善しているかが解析を通じて把握できるという点も大きなメリット。
SASは基本的には完治させる治療法ではありませんので、治療中はずっとこの金額がかかることになりますが、命に係わる病気ですので決して高いとは言えないのではないでしょうか?
CPAP機器を購入する場合の費用
実際使用する年数が長くなれば長くなるほどレンタル料の総額はかさみますので、購入を検討する患者さんもいらっしゃいます。
実際購入した方もいらっしゃいますが(レンタル業者からの買い取り、ネットなどで)、2年で壊れて結局もう一台購入したケースもありました。また前述した使用状況のデータ解析は基本的に出来ません。
ちなみにCPAP機器をレンタルせずに購入する場合、海外製で15万~40万くらいはするようです。メンテナンスなどを考慮するとあまりお勧めできませんが、ご希望の方は相談して下さい。
「睡眠時無呼吸症候群 総合ページ」もご覧下さい。