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『 健康ブログ~世界で一番睡眠不足の国民?その原因と対策を知ろう! 』

[2023.08.29]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報をお届けしたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
(専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください)


こんにちは、健康ブログ編集長です。厳しい暑さが連日続いていますが、お変わりございませんでしょうか? 電気代を気にしながらも、エアコンをつけっぱなしで眠る方も増えています。そんな厳しい経済環境の中で気になるのは、自分の睡眠の量と質。本日は睡眠にスポットを当てて進めていきましょう。


本日のテーマは、

「 日本人の睡眠、本当に大丈夫? 」

 

日本人の睡眠事情

世界各国と比べて日本の睡眠がかなり短いらしい・・・という話は耳にした事があるかと思いますが、データを改めて見ると驚くべき数字が出ています(NHKクローズアップ現代で5月24日に配信された記事より、抜粋させて頂いております)。

なんと、日本人の睡眠時間は先進国で最低レベルの6時間18分。寝不足による経済損失は18兆円に上るとも試算されております。

NHKクローズアップ現代5月23日配信記事より

世界最下位・・・ちょっとびっくりするレベル。睡眠時間の必要性、重要性は言うに及ばないほど誰もが知っており、身をもって体験しておられるはずですね。健康にとって非常に重要な要素である睡眠時間がこれほど低いとは改めて考えていかなくてはなりません。

とはいえ現実問題として、仕事が忙しかったり、学校や塾、習い事で帰宅が遅い方もたくさんいらっしゃると思います。帰宅後も仕事や勉強をしなくてはいけない場合もありますし、す趣味や娯楽の時間も必要ですよね。そんなこんなで結果的に就寝時間が遅くなってしまうようです。

しかしその結果、日中もずっと眠気を感じたり、居眠りをしてしまうケースもあるようです。ここで特に問題となるのは、それが成長期の子ども達にも起こっているという事です。

本来はしっかり体を動かして、しっかり食事をとって早目に寝るのが基本だと思いますが、大人と同じように夜更かしする子ども達も増えています。これでは発育途中の体や心に悪影響が出ないとも限りません。日本特有の問題を解決しないと改善出来ないでしょうし、経済的損失云々よりも実は非常に重大な問題であるのです。

詳しくはクローズアップ本文をご覧下さい。

 

睡眠不足を助長する要因

ストレスが多い現代社会

職場も学校も様々なストレスにさらされながら私たちは暮らしています。昔に比べても、職場や学校で様々なストレスを感じる場面が増えていますね。日本に根強い同調圧力もそうでしょうし、不登校、いじめ、SNSの炎上、性同一性障害などによる社会からの離反やバッシングなども大きなストレスになっているのではないでしょうか?

また情報社会になって便利なことも多いのですが、情報が多すぎる事がかえって人に悪い影響を与えているのも事実。人間の脳や感情というのは大昔からあまり変わっていないので、溢れかえる情報の洪水を最早処理し切れない気がします。

スマホ

さらに低学年から持つようになったスマホが、悪影響に拍車をかけています。スマホの目や脳に対する有害性は科学的に立証されていますし、様々なコンテンツやゲームなどが子どもに影響を与え、睡眠時間も削ります。眠る直前までスマホを触り脳は興奮した状態のままなので、なかなか寝付けない。

私たち大人でさえそうですので、子どもへの悪影響は心配になります。

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)

また時間ばかりではなく、眠りの質にも目を向けなくてはなりません。例えば睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)という病気。この病気は肥満や生活習慣などの影響で気道の狭窄が起こり、寝ている時に無呼吸状態が長い時間続く病気です。

この病気自体では命に影響はしませんが、怖い合併症(心筋梗塞、高血圧症など)を高い確率で起こし命を落とす事もあります。睡眠時間は確保しているが、なぜか眠気が取れない、体の疲れが取れない方は一度受診してみるのも手ですね。

ほんの一部しかお話出来ていませんが、健康の中の睡眠のウェイトは非常に大きいのでよく考えてみて欲しいと思います。

どれくらいの人が罹患しているかと言いますと、中等度以上で900万人以上と言われています。想像した以上にすごい数で驚きますが、おそらく気づかずに過ごしている方が大半ではないでしょうか。

強い眠気は確実に日常に影響は与えますが、もっと怖い事実をお話します。無呼吸状態を放置すると高血圧や糖尿病、心臓病など様々な病気のリスクを高めます。自覚症状があったり、ご家族に指摘された方は検査を受けることをお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群の詳しい話はコチラ>

 

まとめ

最後までお付き合い頂き、有難うございました。本日は「睡眠不足問題」というテーマでお話を進めてきました。いかがでしたでしょうか?

睡眠不足は日常生活、仕事、勉強に影響を与えますし、病気を引き起こす要因にもなります。そして何より生活のクオリティをかなり下げることになります。

ご自身の睡眠状態(量と質)をよく分析し、適切な睡眠がとれるように改善して頂きたいと思います。


それでは、また来週!

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◇ 編集後記

実はこの健康ブログ、野球でいえば代打のような存在で、決してレギュラー(常時出場)ポジションではありません。にもかかわらず、人気的にはトップスリーに食い込むほど多くの方に読んで頂いております。本当に有難く、不定期になりましたが今後も続けていく所存です。

本日ご紹介した「睡眠時無呼吸症候群」の検査のご要望、ご相談が最近増えています。当院もこの病気をなるべく減らしたいと情報発信、検査をお勧めしていますし、様々なメディアでも時々紹介されて、知る方が増えているのかなと思います。

なるべく元気で、明るく暮らしていけたら、こんな幸せはないですね。

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☆ 足立耳鼻咽喉科は「アレルギー性鼻炎」のトータルケアクリニックを目指しています。

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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