『 健康ブログ~東洋の神秘!漢方薬の正しい基礎知識 』
こんにちは、足立耳鼻咽喉科 健康情報ブログライターの嵐(あらし)と申します。
当法人は三重県四日市市、愛知県名古屋市中区栄にそれぞれ耳鼻咽喉科を開院しております。
四日市はのどかな地方の住宅街、名古屋市中区栄は都会のビジネス街。
高速で30分ほどの距離で街の様子はかなり違いますが、どちらもそれぞれの良さを感じます。
話は変わりますが、今年は暖冬で比較的過ごしやすいですが、インフルエンザ、ノロウィルスなど
一部では流行っています。伝染性が強いウィルスなので、うがいや手洗いはしっかり行って下さい。
また免疫力を落とさない為にも、栄養バランスの良い食事を摂り、気温差に注意し、しっかり睡眠を
とるなど規則正しい生活を意識して下さいね。
本日の健康テーマは、
『 漢方薬の正しい基礎知識 』 です。
漢方薬と聞いて、どういうイメージや感想をお持ちですか?
「じっくり効いてくる感じ」
「副作用が少なく、体に優しい感じ」
「苦い・・・、超マズい・・・」
「中国3000年の歴史?」
そうですね、大体こんなイメージをお持ちだと思います。
病医院でもかなり処方されていますが、あまり詳しく知らずに飲んでいるという声も多いので
本日は少し彫り上げて、漢方をご理解頂ければと思います。
と簡単に申しましたが、漢方薬は奥が深いんです。このブログ上では限界がありますので、
大まかな知識と、自分に合う漢方の見つけ方に絞って勧めていきます。
●漢方薬の基礎
漢方薬は、自然界にあるいろいろな生薬(しょうやく)を配合して作られたお薬です。
発祥は中国で、何千年という長い時間をかけて、効果や副作用などが体系化されました。
日本には、5~6世紀以降伝わったと言われています。
西洋薬と違い、漢方薬は同じ薬でも全く違う症状に効果があります。
同じ病気でも患者さんの状態、経過日数などにより違う漢方が用いられます。
また病気ではないけど・・・という「未病(みびょう)」状態の時でも、対応できる点も特徴だと思います。
またすぐに効かないイメージがありますが、即効性のある漢方もありますし、飲み続けて効果の出る
漢方薬もあります。
ツムラさんが、漢方薬メーカーとして有名ですね。
●漢方薬を選ぶポイント1~「証(しょう)」とは?
人それぞれ体質が違います。漢方薬もその人に合ったものでないと効果が出ませんし、逆に副作用が出て
しまうこともあります。
西洋医学のように「検査」をして漢方を選ぶことは出来ません。代わりに東洋医学独特の、「証」というものさしで選択します。
「証」とは患者さん一人一人の心と体の状態をあらわしたもので、何を処方するかを決める最も大事な要素です。
「証」の分類のひとつとして、「虚実(きょじつ)」という見方があります。
「虚実」は、体力の充実度や抵抗力の強弱のモノサシです。
「実証(じっしょう)」とは、がっしり型で精力的、元気が良く、声も大きいタイプ。汗をよくかきます。
反対に「虚証(きょしょう)」は細身で華奢、顔色が良くなく、虚弱体質タイプ。冷え性の方も多いです。
大きく分けて、この2タイプを判断のものさしにします。
●漢方薬を選ぶポイント2~「気・血・水(き・けつ・すい)」とは?
「気・血・水」は、不調の原因をはかるためのモノサシです。
「気」とは、目に見えない生命エネルギーのことで、”元気””気合”という言葉もたくさんありますね。
「血」とは、血液のことです。全身を巡って体内の様々な組織に栄養を運んでくれます。
「水」は、血液以外の体液全般を指します。
どれも診断をする上で欠く事の出来ない、大切な要素です。
●あなたに合った漢方の見つけ方
あなたの体の状態、体格、体力などを上記のものさし(「証」と「気血水」)で計測し、最も適した漢方薬を
見つけます。
でも難しいですね。虚実程度はわかっても、気血水はどう判断するのでしょう?
漢方治療に詳しい専門医は、「四診(ししん)」という独特の診断方法を行います。
また難しいことを言いだす・・・そう仰らず、あと少しですのでお付き合い下さい。
「四診」は「望診(ぼうしん)」・「聞診(ぶんしん)」・「問診(もんしん)」・「切診(せっしん)」のことで、
要するに顔色、声の出方、体型、自覚症状、ライフスタイル、脈をみる、お腹をさわるなどの診療行為のことです。
ですので基礎知識を持った上で、漢方に詳しい医療機関で診察してもらうのが良いということです。
西洋医学と東洋医学の良いところを、上手く使い分けて健康増進にお役立て下さい。
きっとあなたに合う、漢方薬に出会えると思います。
それでは、また来週お会いしましょう!
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■編集後記
私の住む三重県北部は、例年だと1年に1~2度雪が積もります。
普段は車通勤なんですが、スタッドレスタイヤはもっておらず、降ったら近鉄電車を利用します。
駅まで転びそうになりながら、ザクザクと雪をかき分けて歩きます。ひたすら歩きます。
時にはわざと雪の積もった中に行ったりして、子供に戻ったようで結構楽しんでます。
でも滑らないように歩くと、余分なところに力が入り、翌日はかなりの筋肉痛に・・・
心は子供でも、体はオッちゃんなんですね~。可愛かった、あの日に戻りたい!?
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☆ 足立耳鼻咽喉科は「アレルギー性鼻炎」のトータルケアクリニックを目指しています。
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<当ブログ記事に関しての注意>
・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。
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