『 正しく、恐れよ！ Vol.2』
『 足立耳鼻咽喉科 健康情報ブログ 』
こんにちは、足立耳鼻咽喉科 健康情報ブログ編集長の嵐です。
さあ今日もまた1歩、健康に近づきましょう！
当ブログは基本的に毎週火曜日発刊ですが、コロナウィルス感染拡大により別シリーズとして
お届け致します。
間違った認識で行動されることは非常に危険です。デマ情報に惑わされることなく、冷静に、助け合って
乗りきりましょう。
「正しく恐れよ！」シリーズの２回目を始めます。
東京の感染拡大、かなりマズい状況です。なぜ非常事態宣言をしないのかはわかりませんが、
医療体制が崩壊しかかっているのは間違いないようです。
すでに崩壊しているアメリカの医療関係者が、日本に警告をしています。
（４月１日の朝日新聞 社会面からの抜粋）
「NY市（ニューヨーク市）の病院のICU（集中治療室）勤務の医師です。
かって経験したことのない光景が目の前に広がっています。
数日前には回復傾向にあった３８歳の男性が突然、４３度近い熱を出して死亡･･･
治療法もなく、対処法もわからず、地獄絵図です。
また病床、医療スタッフ、人口呼吸器が足りず、”命”を選ばざるをえない状況です。
（中略）
政府の緊急措置がせめて１週間早ければ、結果は違ったはず。
日本がNYのようにならないよう、真剣に、この未曽有の危機と向き合ってほしい」
まさに、最前線で地獄のような状況に身を置く方の、心からの叫びです。
メディア、ネット、SNSなども早く緊急事態宣言を出して、都市封鎖をしろ！という声が大半を
占めますが、文句を言っているだけでは何にも変わりません。
国会で野次を飛ばす国会議員や、わかったような意見だけ言う評論家ではダメなのです。
政府に声を届けるような、SNSの発信の仕方を考えなくてはなりません。
江戸時代のようにお上が何とかしてくれる、という発想が残念ながら我々にはしみついています。
欧米や中国のように、小さな声でも届けていかなくてはならないと思います。
今回NYの事例を紹介したのは、いたずらに怖がらせるためではありません。
油断せず、冷静に、現時点で正しい対応をしていくためです。
正しい対応をするには、正しい情報を得なくてはなりません。
そして他人事ではなく、自分事と捉えることも非常に大切です。
コロナウィルスによる死亡リスクは、世代毎である程度分類されています。
ご存知のように、一番危険なのは”持病を持つ高齢の方”ですね。
若い世代は今のところは感染してもローリスク。
それ自体は結構なことですが、一部だとは思いますが、自分達は命の危険がないので
「コロナ？そんなに気にしていないっス。家に居てもヒマなんで飲みにでも行きます～」
こういう話をちょくちょく耳にします。
確かに自分はいいでしょうが、感染の媒介者になり前述したハイリスクな世代の命を奪う
ことになり兼ねません。
また飲みに行ったお店のスタッフにうつしたら、そのお店は２週間営業停止になります。
さらにその後も風評被害が出て、下手をすると倒産というケースも考えられます。
そして･･･考えたくない最悪のケースになったら、どうするのでしょう？
自分の大切な人がもしそうなったら、どう感じますか？
若者よ、人のことも考えよう。もう少し深く物事を考えよう。
いつか自分に戻ってくるよ。
若者以外でも、不急不要の会合の開催にこだわる大人。
各地で叩かれていますが、当然の結果です。
自分だけは大丈夫？ 自分は大丈夫でも、他の人の命を奪う行為に等しいと思います。
自分の利益や欲望、会社の利益を考えるのは自然ですし、私も同じです。
でも、今は非常事態ということをよく認識し、我慢しなさい。
今日の「正しく、恐れよ！」は、
・意識を変えること（自分事と考える）
・行動を変えること（状況をよく考えて、自粛する）
・支えあい
ということを、少々辛口でお話致しました。ご無礼あればお許しください。
自分の免疫状態を高い状態にしておくことも大切です。
栄養バランスの良い食事、適度な運動、
充分な睡眠、そして明るく前向きな精神状態を保ちましょう。
正しい情報、正しい行動をして、自分と周りの方を守るんだ！
「正しく、恐れよ！」
それでは、また！
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■ 編集後記
過去の例を見ても、非常時はデマに振り回されることが多くなります。
最近ですと、トイレットペーパー事件でしょうか。
SNSは諸刃の剣ではありますが、直接会って話のしにくい状況ですので近況確認や
励ましなど、良い方向に使ってほしいものです。
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・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。
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