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『 花粉症対策の基本~初期療法について』

[2021.01.25]

足立耳鼻咽喉科が発行する健康ブログです。
地域の皆様の健康の一助になるよう、情報発信しています。


こんにちは、健康ブログ編集長です。

寒さ厳しい折ですが、少しづつ春の足音も聞こえてきます。
春が待ち遠しいですね。でもその前に通らないといけない関門がございます。そう、花粉症ですね。
本日は珍しく?耳鼻咽喉科の専門分野のお話をさせて頂きます。

花粉症の方、昨年ちょっとヤバかった方、しっかりお読み下さい!

本日のテーマは、


「 花粉症の初期療法(しょきりょうほう)、 徹底解説!」

 



花粉症で毎年苦しむ方にとって、最悪の季節?が近づいて参りました。

私も花粉症ですので、その苦しみはよ~くわかります。最近は年のせいなのか、免疫系の変化かわかりませんが、以前よりは楽になってきました。喜ぶべきか、悲しむべきか・・・
しかし油断は禁物、今年のスギ花粉飛散情報を集めましたのでご覧下さい。

 

2021年のスギ花粉飛散情報

昨年度の花粉飛散は例年に比べて、少なかったです。症状も軽かった方が多かったのではないでしょうか?
飛散には地域差がもちろんありますが、全国的にも少なかったようですね。


今年は飛散量は例年並みですが、昨年比ですと東海地方は2~4倍という予想飛散時期は2月下旬頃ですので、1ヶ月もすると飛散が始まります。
黄砂も確認されていますので、合わせて要注意ですね。


ということで今年は花粉症の方には厳しい年になりそうですが、対策はどのようにされていますか?

「すでにレーザー治療を済ませたから、今年は大丈夫!」

「舌下免疫療法を夏から始めました。すぐに効果は出ないですが、始めたばかりでも症状が和らぐケースもあると聞きました。期待してます!」

準備の良い方はすでに対策を済ませていますね。


でもまだ何もしていない方、恐怖におののいている方、いつも薬を飲んで後は我慢するしかないという方に提案です!

それは「初期療法(しょきりょうほう)」という治療法なのですが、飛散が始まってからや症状が出てからではなく、その前に始める治療法なのです。

 

初期療法について


繰り返しますが、初期療法とは「花粉が飛散する前に薬の服用を開始する」という治療法です。

え、それだけ?

そうです、それだけです。それだけなのですが、効果は全く違ってきます。
患者さんにやって頂くことは”花粉症の薬を飲んでもらうこと”で、いつもと変わりませんが、飲み始めるタイミングが違います


通常ですと花粉飛散が大体2月上旬~下旬ですので、その頃かそれ以降に飲み始めますよね。
しかし初期療法では、1月中旬~下旬に服薬をスタートしてもらいます。たったこれだけで結果がかなり変わってくるのです。

なぜかと申しますと、花粉症に処方される抗アレルギー剤は、効き始めるまでに時間がかかるからです。
スロースターターなんですね。ですので早く始めることで、一番効果が出て欲しい時に薬は万全の状態になっているというイメージです。

詳しくは当クリニックのホームページ「初期療法について」をご覧下さい。


いつもと全く同じことを、少し早くするだけですので患者さんにはデメリットはないと考えます。

 

その他の対策


初期療法に加えて、生活環境も整えておきましょう。地味な対策ですが、確実に効果が出ます。

花粉を体に付着させない工夫

  • 衣服の材質を意識すること。花粉が付着しにくいナイロンなど表面がツルっとした衣服がお勧め。保温性の低いナイロン製品は、インナーで保温出来るよう工夫しましょう。
  • マスクや眼鏡、帽子などを着用すると、花粉の付着を防げます。

花粉を自宅内に持ち込まない工夫

  • 玄関に入る前に、体や衣服に付着した花粉を入念にはらっておきましょう。
  • うがい、洗顔をする習慣をつけましょう。コロナ対策にもつながりますね。
  • 室内に花粉が侵入しないよう、窓や扉をなるべく開閉しない。換気は必要ですが、長時間開けっ放しにしないよう注意して下さい。
  • 布団を干したいところですが花粉が付着しますので、布団乾燥機などを有効活用しましょう。

生活習慣を改善する工夫

  • 体調が悪いと花粉症もコロナも心配ですので、規則正しい生活を心がけましょう。
  • 食事、睡眠をしっかりとり、なるべくストレスを減らすよう心がけましょう。ストレスは心も持ち方でもかなり改善出来ると思います。
  • 屋外の花粉の多そうな場所を避けます。
  •  

まとめ

つたない説明でしたが、初期療法についてご理解頂けましたでしょうか?
もちろんこれだけで100%症状がなくなるわけではありませんが、一番簡単で、確実に効果が出る治療法ですので、当クリニックでは以前から初期療法を推奨しております。
でも人間はその時にならないと動けない、ということもわかりますが・・・。

是非今年は試して欲しいと思います。もう初期療法なしでは生きていけない、そんな体になるかもしれません。
いえ、なって欲しい~(笑)。

それでは、また来週!

 

 

 

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◇ 編集後記


花粉症の方には受難の季節ですが、嫌がっても憂鬱になっても残念ながら変わりませんので、受け入れるしかないです。
なるべく症状が軽くなるよう、出来る限りの対策を打っておきましょう。

コロナ禍ではありますが、春になったら外で思い切り遊びたいですね。

私サイクリストですので、今年は自転車で遠出なんか良いですね~。お弁当を持っていったり、ソロキャンプもしてみたい。
え、ソロ_?ほっといて下さい・・・(笑)。


春はいろいろやりたくなる季節、あなたもワクワクする計画を立てて下さいね。

 

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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