『 健康ブログ~2022年花粉飛散はどうなる?花粉症のひどい方、必読ですよ!』
名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。本職は耳鼻咽喉科領域の治療を専門としていますが、当ブログではもう少し広い視野で、より快適に生活できる情報を発信します。流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。宜しくお願い致します。
こんにちは、健康ブログ編集長です。新年も寒さ厳しいスタートですが、お変わりございませんか? 受験シーズンですので、特に体調管理にはご留意くださいませ。
本日のテーマは、
「ズバリ!2022年飛散予測と、花粉症の初期療法とは? 」
花粉症で毎年苦しむ方にとって、最悪の季節?が近づいて参りました。私も花粉症ですので、その苦しみはよ~くわかります。最近は年のせいなのか、免疫系の変化かわかりませんが、以前よりは楽になってきました。喜ぶべきか、悲しむべきか・・・しかし油断は禁物、今年のスギ花粉飛散情報をまとめましたのでご覧下さい。
2022年のスギ花粉飛散情報
まずは花粉飛散の量と時期を知りたいところです。製薬会社の田辺三菱様に頂いた資料を見ながら、お話させて頂きます。昨年度の花粉飛散は例年に比べて、当地区ではまずまず多かったと記憶しています。症状もひどかったという方が多かったのではないでしょうか?さて気になる2022年度の飛散予測は以下の通りです。
飛散量
結論から申しますと、スギやヒノキの飛散量予測は例年並みです。毎年飛散量をどうやって予測しているかですが、どちらも前年の6月~7月の日照時間に大きな影響を受けるそうです。2021年6月の日照時間は平年よりやや多く、7月はほぼ全国的に多くなりました。その中でも関東から東海にかけては前年の7月に比べて100時間も多くなっていて、これはヒノキ花粉も同様です。ですので例年並みで昨年よりも多い予報が出されているのです。
「ええ~!憂鬱になってきたよ・・・」
お気持ちはお察し致します・・・。予報とはいえ、気が重くなりますよね。当然100%ではありませんが、飛散量は前年夏の気温と強い相関関係がありますので、ある程度覚悟しなくてはいけないかも知れませんね。
飛散開始時期
それでは飛散開始時期ですが、これもほぼ例年並みで東海地区ですと2月中旬~下旬あたりでしょうか。花粉の飛散開始時期は11月~12月の気温と、1月以降の気温の推移で変動します。花粉を放出する雄花は例年11月中旬に完成し、休眠に入ります。この休眠期間の気温が低いほど、休眠から早く覚醒し開花の準備に入ります。一方開花の準備期間の1月~2月上旬の気温が高いほど早く開花します。2021年の11月はほぼ平年並み、12月の結果はわかりませんがやや低い感じがしますので、休眠から覚醒するのが例年よりやや早そうです。1月から2月の気温は例年並みかやや低い予想ですので、開花準備期間は例年よりやや長くなるでしょう。
これらを総合的に考えますと、2022年の飛散開始はほぼ例年並みになる見込みです。そして花粉飛散量は多くなる見込みですので、飛散開始から数日で本格的な飛散になる可能性が高いと言われています。飛散開始しだしたら、一気に増えるかも・・・やはり今年は要注意です。
対策編
ということで今年は花粉症の方には厳しい年になりそうですが、対策はどのようにされていますか?
「すでにレーザー治療を済ませたから、今年は大丈夫!」
「舌下免疫療法を夏から始めました。すぐに効果は出ないですが、始めたばかりでも症状が和らぐケースもあると聞きました。期待してます!」
準備の良い方はすでに対策を済ませていますね。でもまだ何もしていない方、恐怖におののいている方、いつも薬を飲んで後は我慢するしかないという方に提案です。それは「初期療法(しょきりょうほう)」という治療法です。飛散が始まってからや、症状が出てからではなく、その少し前に始める治療法なのです。
初期療法について
繰り返しますが、初期療法とは「花粉が飛散する前に薬の服用を開始する」という治療法です。
「え、それだけで大丈夫?」
そうです、それだけです(笑)。それだけなのですが、効果は全く違ってきます。患者さんにやって頂くことは”花粉症の薬を飲んでもらうこと”で、いつもと変わりませんが、飲み始めるタイミングが違います。
通常ですと花粉飛散が大体2月上旬~下旬ですので、その頃かそれ以降に飲み始めますよね。しかし初期療法では、1月中旬~下旬に服薬をスタートしてもらいます。たったこれだけでなのですが、得られる結果はかなり変わってくるのです。なぜかと申しますと、花粉症に処方される抗アレルギー剤は、効き始めるまでに時間がかかるから。スロースターターなんですね。ですので早く始めることで、一番効果が出て欲しい時に薬は万全の状態になっているというイメージです。
詳しくは当クリニックのホームページをご参考にして下さい。いつもと全く同じことを少し早くするだけですので、患者さんにはデメリットはないと考えます。
他の対策
初期療法に加えて、生活環境も整えておきましょう。地味な対策ですが、確実に効果が出ます。
花粉を体に付着させない工夫
衣服の材質を意識すること。花粉が付着しにくいナイロンなど表面がツルっとした衣服がお勧め。保温性の低いナイロン製品は、インナーで保温出来るよう工夫しましょう。マスクや眼鏡、帽子などを着用すると、花粉の付着を防げます。
花粉を自宅内に持ち込まない工夫
玄関に入る前に、体や衣服に付着した花粉を入念にはらっておきましょう。うがい、洗顔をする習慣をつけましょう。コロナ対策にもつながりますね。室内に花粉が侵入しないよう、窓や扉をなるべく開閉しない。換気は必要ですが、長時間開けっ放しにしないよう注意して下さい。布団を干したいところですが花粉が付着しますので、布団乾燥機などを有効活用しましょう。
生活習慣を改善する工夫
体調が悪いと本来備わっている免疫機能が低下します。冬場は花粉症もそうですが、インフルエンザやコロナも心配ですので規則正しい生活を心がけましょう。当たり前ですが、食事、睡眠をしっかりとり、なるべくストレスを減らすよう心がけましょう。ストレスは心も持ち方でもかなり改善出来ると思います。また外出時も、屋外の花粉の多そうな場所を避けます。
まとめ
つたない説明でしたが、初期療法についてご理解頂けましたでしょうか?
もちろんこれだけで100%症状がなくなるわけではありませんが、一番簡単で、確実に効果が出る治療法ですので、当クリニックでは以前から初期療法を推奨しております。でも人間はその時にならないと動けない、ということもわかりますが・・・。
是非今年は試して欲しいと思います。もう初期療法なしでは生きていけない、そんな体になるかもしれません。いえ、なって欲しい~(笑)。
それでは、また来週!
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◇ 編集後記
花粉症の方には受難の季節ですが、嫌がっても憂鬱になっても残念ながら変わりませんので、受け入れるしかないです。なるべく症状が軽くなるよう、出来る限りの対策を打っておきましょうね。
今はコロナ禍ではありますが、こう寒いと春が待ち遠しいですね。私サイクリストですので、今年は自転車で遠出なんか良いですね~。お弁当を持っていったり、ソロキャンプもしてみたい。
え、ソロ?ほっといて下さい・・・(笑)。
春はいろいろやりたくなる季節、今からあなたもワクワクする計画を立ててはいかがでしょうか?ワクワクする気持ちも大切ですからね。
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☆ 足立耳鼻咽喉科は「アレルギー性鼻炎」のトータルケアクリニックを目指しています。
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