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よくわかる”舌下免疫療法”~副作用について

舌下免疫療法の副作用

薬の副作用

舌下免疫療法の副作用

舌下免疫療法において、もっとも注意が必要な重大な副作用は「アナフィラキシーショック」です。

*アナフィラキシーショックとは、医薬品などに対する急性の過敏反応により、医薬品投与後多くの場合30分以内で、蕁麻疹などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられる(鳥居薬品HPより)。最悪の場合は死に至ることもあります。

コロナワクチンの副反応でよく聞かれたと思いますので、大体のイメージはして頂けると思います。かなり怖いイメージがあると思いますが、舌下免疫療法においてはごく稀にしか起こらない副作用ですのでそれほど心配して頂かなくて良いと思います。現在日本中でたくさん使われていますが、かなり安全な薬剤です。

シダキュア添付文書

シダキュア添付文書

とは言え万全を期して最初に飲んで頂く時は、クリニック内で服用頂き、クリニック内で30分ほど経過を観察します。
アナフィラキシーショックが起こるとすれば、お薬を飲んでから30分以内が多いようです。個人差もございますので、服薬前と服薬後2時間は、激しい運動、アルコール摂取、入浴等を避けて頂きます。もちろん2時間経ったら大丈夫とは一概に言えませんので、充分ご注意頂かなくてはなりません。

発売元の鳥居薬品の製品添付文書を参照しますと、

口の中の副作用(口内炎や舌の下の腫れ、口の中の腫れ、かゆみ、不快感など)、のどのかゆみ、刺激感、不快感、耳のかゆみなどが多く報告されています。口の中の副作用は、飲み始め約1か月くらいが多いようです。

いきなりアナフィラキシーショックのことを書かれては怖くて始められない・・・
脅かすわけではないですが、非常に大切なところですのでご了承下さい。
薬剤というものは効果と副作用をあわせ持ち、服薬するかどうかはバランスを考えながら判断するしかありません。いくら根本的に治るからといっても怖くて無理・・・こういうお考えももちろん正しいと思いますし、副作用はどの薬にもあるのだから、効果を求めるという方もみえると思います。

最後の判断は患者さんご自身ですが、しっかり医師と相談して頂くのが賢い方法だと考えます。当クリニックでもすでにたくさんの方が始めれていますが、大きな事故はございませんし、万一の場合の救急体制への備えもしております。

やってみたいけど迷っている方は、是非ご相談ください。ご安心頂けると思います。

 

まとめ

治療法やお薬に関して、一番気になる部分かも知れませんね。画像にあるようにメーカーの添付文書はありとあらゆる事について記載していますので、一般の方が読むと怖くなって飲めなくってしまいます。製造者側のリスクヘッジ的な部分が大きく、医師はこの点を踏まえた上で治療や薬を出しています。

海外の方と比較すると、日本人はかなり薬の副作用に神経質です。誤解を恐れずに申せば、所詮は薬は毒でもありますが、要は使い方次第だと思います。

舌下免疫療法に用いる薬は、アレルゲン(原因物質)のエキス錠ですので比較的安全です。もちろんショックなどはありますが、過度に恐れる必要はないでしょう。

 

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