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睡眠時無呼吸症候群の危険性

睡眠時無呼吸症候群のリスク

 

睡眠時無呼吸症候群はSAS(Sleep Apnea Syndorome サス)とも呼ばれ、その名の通り睡眠中に断続的に無呼吸を繰り返し、その結果として日中傾眠などの種々な症状が出る病気です。

  • 充分眠ったはずなのに、日中眠くなって仕事の能率が落ちたり、ミスをしがちになる。
  • 日中眠気が残る為、車の運転をしていても眠くなる。

など日常生活に様々な影響が出たり、生活習慣病などにつながる要因を悪化させたりします。このページでは、SASが心身に与える危険性を認識頂き、何か事が起こる前に必要な措置を取って頂けるように説明して参ります。

あなたの睡眠状態は?

そもそも睡眠に関してはまだ未解明な部分が多いのでが、仮に8時間睡眠と仮定すれば1日24時間のうち3分の1、つまり人生の3分の1を費やしていることになります。
膨大な時間を費やしている睡眠について理解することは、人生を幸せにする方法になるとも言えそうです。

まずはご自身の睡眠の量と質をよく分析してみましょう。この表は「ESSテスト」という眠気の尺度を測る簡単なもので、各項目の点数欄にチェックを入れて最終合計点数で判定します。0~3の判断基準は以下の通りです。
0: 決して眠くならない
1: まれに眠くなる
2: 1と3の中間
3: 眠くなることが多い


いかがでしょうか? あなたの眠気度は健全でしたでしょうか?
このテストは簡単なテストですので、自覚症状のある方やご家族から指摘された事がある方は、専門医の診察を受けて頂く事をお勧め致します。

睡眠の量と質を妨げるSAS

ご自身の眠気の傾向を知った上でSASの危険性に触れていきます。睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)は日常活動や生命維持に重要な役割を持つ睡眠の量と質に、多大な悪影響を与えます。
いくつかポイントをあげていきましょう。

  1. 眠りが絶対的に不足するので、日中眠くなり活動に影響を与える。
  2. 自動車の運転に従事している方や工場などで従事している方などは、深刻な事故につながりかねません。過去にも例がありましたし、交通事故でも起こしたら大変です。
  3. 身体機能にも大きな影響を与えます。睡眠の定義の部分でもお話しましたが、睡眠は身体の生命維持に「必須の生理機能。その睡眠が充分に確保されていなければ、
    血圧、糖代謝、心機能、認知機能などの重大なリスクとなります。


SASは痛みなど苦痛の大きい症状はありませんし、睡眠中のことなので本人は自覚しにくい病気であると言えます。我が国で潜在的には200~300万人もいると言われていますが、なかなか治療に結びつかず、放置している方が多い理由でもあります。
単にいびきが大きいとか、日中ボ~とするというような表面的な部分にしか目を向けていないと、後々取り返しのつかない事態にもなりかねないのです。SASに対する意識を変えなくてはいけません。

 

自覚症状のある方、そのご家族へ

SASの危険性はある程度ご理解頂いたかと思いますが、問題はここから。楽しいことなら問題ないですが。病院で受診、治療を受けるという事はハードルが高い事だと思います。
まずは専門医に相談に行くという第一歩が、実は大変なことなのかも知れません。特にSASの場合は日中の眠気は気になりますが、それ以外は表面上はあまりないので余計ですね。

でも今までいろいろお話してきたように、SASは重大な事故につながったり、お金では決して買う事のできない”健康”を損なう危険性があります。
治療自体も痛みはありませんので、面倒がらずに是非はじめの一歩を踏み出して下さい。

ご家族の方も、ご主人の「いつも眠いんだよね」という声を聞き流さずによく話し合って欲しいと思います。ひょっとしたらSASかも知れませんから。そのような場合は睡眠中の様子を観察して記録して頂いておくと良いですね。そして専門医での診察を受けた方が良いなと思われれば、受診して頂きたい。この一歩が後の健康に大きな影響を与えるかも知れないからです。

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