オンライン診療について
オンライン診療を導入する理由
オンライン診療とは、一定の条件の下、対面診療ではなくオンラインにて医師と患者さんが診察を行えるシステムです。
2020年の新型肺炎が広がり出した頃から、マスコミなどで取り上げられるようになってきました。名前くらいはご存知かも知れません。
実はオンライン診療の歴史はもっと古いのですが、対面診療を補完する目的に限定されいろいろ制約が多く、特に耳鼻咽喉科にとってはかなりハードルが高かったのです。
もちろん対面診療(医師と患者が顔を合わせて行う、従来の診療)が大切なのは当然で、患者さんの表情、体の動き、声などを把握しやすいですし、患者さん自身も今の自分の状態を医師に伝えやすく、やはりメリットは多いですね。
でも、
- 今回のコロナ感染拡大時のように、外出をあまりしたくない時
- 何らの理由で、通院がむつかしくなった時
- 体調が優れない時
このように病院やクリニックに通院することがむつかしい時などに、便利なシステムです。
今はまだオンライン診療の環境や仕組みが上手く整備されていませんが、企業がテレビ会議などをかなり導入していることなどと同様に、将来的には外国なみに普及していくと考えられます。
私たちは、いついかなる状況でも診療を受けて頂き安心して頂けるようにしたいという想いから、オンライン診療を導入し診療の選択肢をふやすことにしました。
オンライン診療の対象となる方、対象となる病気
前項で”まだ不完全な仕組み”とお話ししましたが、オンライン診療を行っても良い病気は限られており、耳鼻咽喉科領域では残念ながら一部の病気しか認められてはおりません。
この項では、”オンライン診療の対象となる方”と”対象となる病気”を記載致します。
対象となる方
- 当院に以前から通院されている方で、病状が安定している方
- 最近2か月以内の受診内容と同じで、同じお薬で良い方
対象となる病気
- アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)
- 舌下免疫療法
- 慢性めまい症
- 甲状腺機能低下症
- 耳鳴り症
【注意】抗生剤、精神安定剤(デパスなど)、睡眠導入剤(レンドルミンなど)は処方が出来ませんのでご了承下さい。
オンライン診療の方法、手順
まずは予約の方法をご説明致します。
- オンライン診療の予約はWebからのみです。(アプリをダウンロードして頂き、そこから予約をして頂きます)
- 予約時間帯も、いつものWeb予約の時間とは違います。
1.予約受付応曜日と時間
午前:AM11:00~13:00 午後:PM16:00~18:00
*(注)木曜日、土曜日は午前のみです。
*(注)通常の診察時間とは異なっています。ご注意下さい。
足立耳鼻咽喉科伏見クリニック 052-222-3387
ここからは実際の手順になります。
2.アプリをダウンロード
①オンライン診療アプリ「Curon(クロン)」をダウンロードして下さい。「Curon(クロン)の使い方」も合わせて御覧下さい。
②ダウンロード後、アプリ内に情報を登録して下さい。
その際、医療機関コードを入力する部分があります。お手数ですが、当院受付まで電話で確認願います。
*使い勝手・利用料など、今後患者さんにメリットの高いアプリに変更する可能性がございます。ご了承下さい。
3.登録後、当院スタッフとアプリ内でやりとりをして頂きます。
スタッフがご説明致します。
オンライン診療の費用について
ここまでくれば準備は大丈夫だと思います。あ、肝心のお値段にふれてなかったですね。結論から申し上げますと少し高くなると思います。
オンライン診療の保険点数自体は少し低いのですが、アプリ使用料や通信機器利用料、お薬の郵送代などに別途費用がかかってしまうのです。
そして現状のように現金でお支払いではなく、カード決済になります。
クレジットカードをお持ちでない方は、この機会に還元率の良いカードを作られてはいかがでしょうか?
今後、厚生労働省の考え方やオンライン診療アプリ業者の動向で料金、使い勝手が変わると良いのですが・・・
オンライン診療の費用は、下記のようになります。
- 診察代(病気によって変わります)
- アプリ利用料 330円
- 通信機器利用料 550円
*アプリ利用料は、診察の都度発生します。
*お支払いは、クレジット決済のみとなります。
オンライン診療の概要についてお話して参りました。イメージはつかんで頂けましたでしょうか?
実際の手順などは、事務員から直接聞いてもらったほうがわかりやすいと思います。
(動画など、Webでわかる方法も検討中です)
FAQ よくある質問です。
Q. スマホしか持っていませんが、大丈夫ですか?
スマホもしくは、Webでやりとりの出来るパソコン・タブレットがあれば大丈夫です。
Q. 支払いは、クレジットのみですか? 現金ではダメですか?
申し訳ありませんが、クレジット決済のみとなっております。お持ちでない場合は新たにクレジットカードを作る必要がございます。
Q. 薬はどうすれば良いですか?
当クリニックは院外処方箋を発行しておりますので、かかりつけの薬局にて薬の手配をして頂く必要がございます。
但しオンラインでのお薬配達に対応している薬局さんは、まだまだ少ないのが現状です。大変お手数をおかけしますが、オンライン診療に対応している薬局を患者さんご自身で探して頂く必要がございます。ご理解頂きたく存じます。
まとめ
最後にオンライン診療のメリット、デメリットなどをまとめてみました。
オンライン診療のメリット
- 通院が難しい方でも条件が合えば、自宅で診察が受けられる。
- お薬も宅配便で届く。
- 感染防止になる。
オンライン診療のデメリット
- トータルの診察料は高くなる。
- 対面ほど、リアルに話せない。
- アプリダウンロードなど、始めの手続きは面倒。
メリット、デメリットはございますが、感染防止には非常に有効ですし、通院することによる”時間のロス”がなくなり、有効に時間を使うことが出来ます。
正直に申し上げれば、医療機関側も通常診察と比べて非常に手間ひまがかかり、スタッフにも負荷がかかります。
しかし患者さんにメリットのあることですので、導入に踏み切りました。
どちらが得かは患者さんによって違うと思いますが、選択肢が広がったのは大きなメリットだと考えます。
是非、有効にご活用頂ければ幸いです。