『 伏見ビジネスブログ~マネージャー必見!Z世代の謎に迫る!?』
名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科伏見クリニックのスタッフがお送りする、ビジネスブログです。細部に拘ることで、結果に神を宿しましょう。
こんにちは、人財開発部 元営業マンのケンシロウです。御覧になった方も多いと思いますが、あのAmazonが赤字転落という記事が出ていました。詳細は把握していませんが、栄枯盛衰、諸行無常の世の仲、常に進化していかないと繁栄は難しいようです。今日は若い部下を持つマネージャーへのメッセージです。
本日のテーマは、
「第120回 Z世代の部下をどうマネジメントするか?」
1995年以降に生まれた若者たちをZ世代と呼ぶそうです。その前にはX世代、Y世代がありましたが、今は最終文字のZになりました。この先はどう呼ぶのかなとか思いつつ、今の若者事情を考えていきたいと思います。
Z世代の特徴
一般的なZ世代の特徴を一言で表現すると・・・「真面目でいい子!」。え、それならいいんじゃない?と思いますが、もう少し深堀りしていきましょう。
- 周りの空気に敏感で、周囲と上手くやれる
- さわやかで、素直
- ガツガツしていない
- 職場や学校では目立ちたくない
- 言われたことはやるけど、それ以上のことはやらない
- 悪い報告はギリギリまでしない
- 質問しない
- タテのつながりを怖がり、ヨコの空気を大事にする
- 授業や会議では後方で気配を消し、集団と化す
- 一番嫌いな役割はリーダー
- 自己肯定感が低い
- 競争が嫌い
- 特にやりたいことはない
- 匿名なら言いたい事が言える
- SNSは孤立しないよう細心の注意を払うツール
- ビックリするほど打たれ弱い
最初は良かったけど、だんだんネガティブな印象が強くなってきたような・・・。でも私の周りの若者を見ていると、わかるような気もします。目立たず、周囲から浮かないようにする。突出するよりも平均でいたい。怒られるような人は避ける(笑)、何か目指すこともない。もちろん全員がそうではありませんが、共通した特徴として当たらずもという感じでしょうか。
この特徴を見て、私は女性の感覚に近いなと感じました。平和で豊かな時代がそうさせるのか、男性の女性化、女性の男性化傾向に共通しているのかは不明ですが。
人間は生きている社会の影響を当然受けますので、豊かで恵まれた今の日本の状態を現わしていても不思議ではありません。そしてガツガツしていない、根性がないと私たちのような世代が嘆いても、それはそれで正しくはないとも思います。
しかし、もし他国のギラギラとした野心を持った同世代の人間と競争することになったら、日本のZ世代はどうなるのかなと心配にもなりますね。
悩めるマネージャー
気になるのは、このような考えの部下を持ったマネージャーの気持ちです。
今のリーダーは昔のイケイケ体質ではなく、ある程度若い世代のマネジメントスキルを身につけていると考えます。基本的に怒る、激を飛ばすタイプよりも、ほめて伸ばしたいと思っている。これ自体はいいのですが、Z世代にはちょっと注意が必要。
それは「人前で褒めて欲しくない」というZ世代特有の感情です。男性の場合、今までなら皆の前で褒められる事は光栄な事だと感じていたと思います。男性特有の野心、他との競争に勝った優越感などを感じられます。しかしZ世代はそうではない。
「え~、だけど誰でも褒められたいし、どうせなら人前の方がよりいいんはないですか?」
はい、このご意見はよくわかります。私もそうしてきましたが、どうも今の若者にはダメなようです。
この理由として「先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)の著者の金間さんはこう語っています。
現在の大学生の多くは、自己肯定感が低く、いわゆる能力の面において基本的に自分はダメだと思っている。その心理状態のまま人前でほめられることは、ダメな自分に対する大きなプレッシャーにつながる。つまり、ほめられることはそのまま自分への「圧」となるのだ。
従来の尺度で考えれば、ほめられることはうれしいことであるはずだ。事実、少し前には「ほめられて伸びるタイプ」というフレーズがよく使われていた時期もあった。だが、いまやそうではなく、「ほめ」=「圧」という図式はいい子症候群の大きな特徴なのだという。
そして2つ目は、ほめられた直後に、それを聞いた他人のなかの自分像が変化したり、自分という存在の印象が強くなったりするのを“ものすごく怖がる”こと。
なるほど~、自分とはかなり違うけどわかるような気もします。上司のあなた、どう考えますか?
さらに続きます。
ほめられてうれしいと感じる気持ちはもちろんあるが、そんなものはミジンコ級に感じるほど、目立つことに対する抵抗感は絶大だ。それでもなお、人前でほめられ続けるとどんな気持ちになるかと複数の学生に尋ねたところ、「ひたすら帰りたくなる」そうだ。
ただし、彼らにも承認欲求はちゃんとある。どういうことかといえば、人前ではないところでほめられることは、原則として好意的に受け止めるというのである。
考えようによってそれは、ほめてくれる相手に対して「ほめるべき環境であるかどうかを判断してからほめろ」と要求しているようなもの。なかなか難しいところである。
ムムム、かなり高度なテクニックが必要のようですね。やっちゃった~と思っているマネージャーさん、結構多いのでは?
Z世代との付き合い方
このような気質を持っているZ世代をどうマネジメントするか、上司の腕を問われるところです。また仕事の成果は出さないといけませんので、どうマネジメントするかで成果も変わってきますので付き合い方を考えてみましょう。
- 面と向かって反論したり、納得いくまで質問してくるタイプではないので、仕事の指示などがきちんと伝わっているかを常に細かく確認した方が良いですね。
- 取引先との交渉においても任せきるのではなく、同行したり常に一緒に進めていくスタンスが大事なのではと思います。
- 性格を把握し、褒める時は皆の前がいいのか、個人的に褒めた方がいいのか見極める。自己肯定感を高められるよう、常に配慮する。
- 但し優しいばかりではなく、仕事の厳しさを知ってもらう事も大切。
- メール、LINEなど様々なツールを駆使し、コミュニケーションを良好にすることを意識する。ボクシング風に言えば、一発も破壊力ではなく細かいパンチを的確に当てていくイメージです。
例え自分とは感覚も大幅に違う世代であるとはいえ、同じ目標に向かう人間同士ですので良い人間関係を作る気持ちは忘れてはいけません。部下だから黙ってついてくればいいんだ!的な発想では想定無理ですので、よく覚えておいて下さい。
それでは、また来週!
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□ 編集後記
スタッフにもZ世代は多くて、私から見れば娘、いや孫?くらいの子たち、世代ギャップを感じます。各種ハラスメントを駆使しつつ(笑)、日々コミュニケーションを取っています(つもり?)。
何にしても、明るくて良い未来になる事を祈っています。
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*現在一時閉院です。再開の目途が立ちましたら、ご案内致します。
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