『 グロウアップ講座~何のためにするのかを理解させることが、成果を左右する!』
名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科伏見クリニックです。医薬品営業歴36年の営業マンがおくる、ビジネスパーソン向け自己啓発・自己成長支援ブログです。仕事の悩みを改善し、レベルアップして頂ければ幸いです。
「ビジネススキルとマインドが成長する~グロウアップ講座 第 102回」を始めます。
こんにちは、人財開発部 元営業マンのケンシロウです。まだまだ体感的には真冬ですが、季節は確実に春に向かっています。今仕事で大変な想いをしている方もお見えでしょうか、必ず苦労が報われる日が来ますので諦めずに頑張って下さい。
本日のテーマは、
「目の前の仕事の意味・意義を理解してもらう事の大切さ」
人を動かすスキルの重要性
仕事をする上で大切なことはたくさんあります。企画を立てる、戦略や戦術を練る、行程を作る、段取りをする、交渉をする、調整をする、そして部下や協力業者さんに指示するなど、多岐に渡ります。優先順位はありますが、細かい仕事も非常に大切ですので全てしっかり考えて遂行していかなくてはなりません。
その中でも成果を左右する重要な仕事の一つに、「人を動かす力」があると思います。自分一人だけで完結する場合は不要ですが、今の社会構造では誰かと関わらない仕事はほぼ皆無だと思います。そういう意味でも、人を動かすスキルは大きなパーセンテージを占めます。そして、より大きな成果を得るにはチームや組織で動くことが必要になってきます。
これほど重要なスキルなのですが、きちんと学んでいる人は多くはなく、ほとんどが先輩や上司を見て自己流で行っているケースがほとんどだと思います。
例えば自分がチームのリーダーで、20人ほどの同僚や部下を動かして成果を得なくてはならない場面を思い浮かべて下さい。
ますはミーティングを開き、成果へのスケジュールを逆算して各自にやってもらう事を決めて指示しますね。その時にどう指示するかで成果は大きく変わってきます。
「Aさん、来週までに市場調査を再度精査してもらえないかな?」
「B君は顧客とのスケジュール調整を頼む。え、アポがずれ込む?とにかく早くやれよ!」
当ブログの読者の方ですので、的確な指示をテキパキとしていくと思いますが、ここで陥りがちな失敗があります。それは「”何の為にこの仕事をするのか?””どういう意図があって、この日までにしないといけないのか?”という理由付けをせずに指示をしている」ということです。
少し意地悪な言い方をすれば、「お前たちは深い意味をしらなくていいから、俺の指示に従えばいいんだ!」という指示の仕方をしていませんか?という意味です。当たり前でわかっていると言われそうですが、忙しい現場ではこんなことが日常的に起こっています。
とにかく黙ってやれと言われた場合と、「あなたがしている仕事は、目標達成のこういう部分に役立つ欠かせない仕事なんだよ」としっかり説明された場合をモチベーションや責任感がどう変わるかを想像してみて下さい。成果を出すことが仕事ですので、このひと手間が大変重要になってきます。
実際に海外での研究でも、意味合いを理解して仕事を行うと明らかに成果やモチベーションがアップしているという結果が出ています。
理解してもらう指示の仕方
最初に断っておきますが、人を動かすスキルは上司だけに必要ではありません。新入社員であっても同様で、誰かと協力して仕事をする人全員が該当します。人は誰かに頼まれたり、頼んだりして仕事をしていますし、人生も同じように誰かと協力し合いながら生きているのですから。
様々な言い方がありますが、私が実際に使っていた方法をご紹介致します。
- ますはゴールを明確にすること。誰の為に、どのくらいを(量)、どういうレベルで(質)、いつまでに(期限)達成しなくてはならないかをしっかり理解・納得してもらう。
- この仕事の意義(対組織、対社会など)を説明し、納得出来ない人がいればしっかり話し合うこと。最後まで納得しない人がいる場合もありますが、ある程度までは説得しましょう。
- 役割に応じて、さらに細かい話をする必要がある時も同様。ここを面倒がると、後々問題が起こるケースもありますので。
- 最初に話をして終わりではなく、状況やメンバーの様子を見ながら随時話し合い調整すること。
いかがでしょうか? 当たり前で簡単なことばかりですので、やる気になれば誰でも出来ます。ただ実際は面倒ですし、マネージャーや先輩のやるべきことが増えます。難しい仕事ならいざ知らず、簡単なことくらい自分でやれよと言いたいところですよね。でも仕事上の問題の85%以上はコミュニケーションの不足により発生しますので、業務遂行上は手抜きはしてはいけません。
実際に経験のある方はわかると思いますが、このちょっとしたひと手間が、仕事の出来栄えを大きく変えるのです。もし自分が理解納得せずに仕事を支持されたら・・・と想像してみたらわかるのではないでしょうか?
誰もが自分のやる事に意味がある、役に立っていると感じたいのです。この気持ちは社会的な生き物である私たち共通の願望だと思います。そこを満たすことなく仕事をしていては、それは労働でしかない。皆の力を結集して目標を達成する組織はそうではなく、スタッフの気持ちを満たして成果を得ることが出来ると信じています。
ここまでお付き合い頂いたあなた、もう立派に成長していますよ!
それでは、また来週お会いできるのを楽しみにしております。
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□ 編集後記
最近料理を時々していますが、仕事と料理って結構似ています。冷蔵庫にある材料をどう活かすか、下処理をどうしておくか、どういう段取りで進めていくかなど、結構頭を使います。
そしてどこかでやるべき事を手抜きすると、しっぺ返しがきます。そして頑張って作っても「美味しくない・・・」という結果が出る時もあり(結構多い?)、厳しい現実を認めなくてはなりません。本当に似ていますね、だから面白いのかも知れませんね。
いつの日か、美味しい料理が作れるように研究と精進致します!
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