CPAP治療の流れ
名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科伏見クリニックです。
CPAP精密検査を受けた方はAHI≧20、自宅などで簡易検査を受けた方はAHI≧40でCPAPの医療保険適応となり、医療保険で治療することが出来ます。
(上記のAHI指標以外で、覚醒指数30以上、SpO2 90%以下の時間が睡眠中の10%以上の方もCPAP適応となります)
またAHI≧40以下であっても、寝つきの悪さなどから機器を購入する場合もあります、
治療の開始
CPAPの適応になりますと、なるべく早く治療を開始することが重要な要件となります。
CPAP治療には医療機器が必要で、レンタルでお使い頂くケースが大半です。時々海外製品を個人輸入されて使用するケースがございますが、機器には必ずメンテナンスが必要でその際にトラブルになることが多いと聞きます。レンタルの場合は、機器の設置・管理は専門の業者さんが行いますので、ご安心頂けます。
治療の流れは(レンタルの場合)、
- クリニックが業者さんに依頼する場合と、検査をした病院が業者さんに依頼しかかりつけ医と連携する場合とに分かれます。
- レンタル業者さんが、CPAPの機器の設置・使用法の説明に伺います。ご理解頂ければ治療開始となります。
- 毎月1回通院頂き、経過観察をします。
- 機器からの睡眠データなどを業者さんが解析、医師にフィードバックします。
- その間の機器メンテナンスも、業者さんに行ってもらいます。
大まかな流れを記載致しました。レンタルであれば機器に関することは業者さんに任せて大丈夫ですので、安心して治療に専念して下さい。
治療を成功に導くには?
CPAP治療を継続することで、無呼吸が改善され、睡眠の質が向上し、日中の疲労感や集中力の低下が改善されることが期待できます。
また、無呼吸が蓄積して引き起こす可能性のある重篤な病気のリスクも低減されます。慣れるまでの辛抱強さが必要ですが、健康的な睡眠を取り戻すために、CPAP治療を続けることが大切です。
CPAPを使えば、すっきり爽快な目覚めが得られると期待する方も多いですが、実際には、CPAPに慣れるまでに時間がかかることがあります。初めてCPAPを使う場合、装着に違和感を覚えて離脱する人が約20%いると言われています。また、慣れるのには長い人で1-2か月かかることもあります。
自覚症状の無い無呼吸の場合、CPAP治療で改善しても自覚症状が少ないことが多く、効果を実感しづらいことが離脱の要因となることがあります。しかし、CPAP治療は無呼吸の症状改善や合併症の予防に効果があるため、根気強く続けることが重要です。違和感や不快感が続く場合は、医師や専門家に相談し、マスクのサイズや形状の変更、圧力設定の調整などを検討しましょう。