初めての方へ「検査について」
そうですね、どんな内容なのか、痛いのかなどがわからないと不安になりますね。
このページは院長の監修を受けながら、不安な気持ちに共感出来る看護師が作成しています。検査を受ける側目線で説明を始めますね!
当院で実施している主な検査
- 鼻咽腔ファイバースコープ検査
- 画像診断~CT、X線
- 超音波(エコー)検査
- 聴力検査
- めまい検査
- 睡眠時無呼吸症候群の検査
各検査の説明
事前に必ずお読みください
- 各検査の実施目的、検査の流れ、痛み、費用などを簡潔にご説明致します。詳細はお電話でご確認下さい。
- 気になる痛みは、☆3段階で表示(例:☆☆☆=痛みなし、★☆☆=少し痛みあり)
痛みには個人差がありますので、目安と思って下さい。 - 検査費用は2020年4月時点、検査単独の保険点数です。
この金額に他の点数もプラスされますので、大まかな金額だと思って下さいね。
また保険点数は定期的な改正がありますので、変動致します。
1.鼻咽腔ファイバースコープ検査
こんな症状、違和感をお持ちの方に。
- 食べ物や唾を飲み込む時に違和感がある。
- 声枯れが続く、声がかすれる。
- 痰が絡む
検査の目的
鼻や喉の奥は肉眼では見る事が難しい部位ですので、ファイバーを使うことで隠れた部位の病変や、粘膜表面の微妙な異常を発見することが出来ます。
具体的には、
- 鼻血の時の出血部位を、確認出来る。
- 副鼻腔炎(ふくびくうえん)に伴う鼻茸(はなたけ)の確認
- 鼻粘膜の肥厚や腫脹
- 鼻腔腫瘍や上咽頭腫瘍の確認や経過観察が出来る。
また患者さんにも画像を見て頂き、言葉だけでは理解しにくいことも明確になるメリットがございます。
検査内容
麻酔スプレーを噴霧し、ファイバーを鼻から挿入します。
検査による苦痛
★☆☆ 少し涙目になる程度ですが・・・
個人差はありますが、麻酔の効果もあり、痛みはほとんどないと思います。
とは言え、細いとはいえ異物(ファイバー)を鼻の中に通しますので、少し圧迫感を感じる方もいらっしゃいます。
私も実際やりましたが、時間はそれほどかかりませんので大丈夫でしたよ^^;
検査費用
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では600点で、金額に換算すると6,000円、3割負担で1,800円となっております。(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
2.画像診断~X線撮影装置、CT撮影装置
こんな症状、違和感をお持ちの方に。
- 鼻詰まりが続く。
- 黄色い鼻水が出る。
(副鼻腔炎の確認、状態のチェックに用います)
X線撮影装置
レントゲン撮影、単純撮影と呼ばれている、X線をあてることで診たい部分の情報を得る画像診断装置です。
通常は1方向からの撮影ですが、病状により2方向撮影する場合がございます。
CT撮影装置
Computedtomography(コンピューター断層撮影)の略で、X線によりカラダを輪切りにした断面(横断面)の画像を撮影し、
その画像をコンピューターで再構成する装置です。単純X線撮影との違いは、医師が得られる患者さんのカラダの情報が大きく違うというところです。特に耳鼻咽喉科領域では、骨や軟部組織(粘膜や筋肉)も細かく撮影が出来ますのでメリットが大きいです。このようにCT撮影の方が、より多くの情報が得られます。
検査の目的
上記のように、体の内部の詳しい情報を得て診断材料のひとつとする為に用います。
検査内容
レントゲン専用室での撮影だけですので、金属製のアクセサリーなどを外して頂くことくらいです。数十秒~数分内で終了致します。
検査による苦痛
☆☆☆ 安心レベルです!
体の中に器具を入れたりする検査ではありませんので、苦痛はございません。
CTによる被爆量は低いです。
検査費用
レントゲン撮影
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では1方向撮影で210点で、金額に換算すると2,100円、3割負担で 700 円となっております。(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
2方向撮影ですと、287点で金額に換算すると2,870円、3割負担で860円となっております。
CT撮影
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では1130点で、金額に換算すると11,300円、3割負担で3,390円となっております。(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
3.超音波(エコー)検査
こんな症状、違和感をお持ちの方に。
- 首にしこりがある方
- 首が腫れているような気がする方
- 健診で甲状腺の腫れを指摘された方など
検査の目的
健診などで甲状腺の病気を指摘されたり、首が腫れてきたという症状がある場合などに原因を調べることが出来る検査機器です。超音波を体の気になる部分にあてて、その反響データにより原因を調べる仕組みです。
特に当院では、甲状腺腫瘍や咽喉頭腫瘍の治療経験の豊富な耳鼻咽喉科専門医が検査を致します。
こんな症状がある方は、ご相談下さい。
- 首にしこりがある。
- 首が腫れている。
- 生まれつき腫れている首のしこりが、大きくなってきている。
- 食事をすると、耳の下が腫れる。
- 顎の下に固いしこりがある。
- 健診で甲状腺の腫れを指摘された など
検査内容
プローブという器具を体の部位に当てて、検査をします。
ブローブの先端にゼリーを塗るくらいですので、リラックスして受けて頂ければ大丈夫です。
検査による苦痛
☆☆☆ 安心レベルです!
プローブを部位に当てるだけですので、痛みや辛さはございません。
検査費用
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では350点で、金額に換算すると3,500円、3割負担で 1,050円となっております。(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
4.聴力検査
こんな症状、違和感をお持ちの方に。
- 日常生活をしている時に、聞こえにくさを感じる方
- 片耳だけ聞こえが悪いと感じる方
検査の目的
耳の聞こえの程度を確認します。
検査内容
この検査はシンプルで、まずは防音になっている小さな部屋に入って頂きます。ヘッドフォンのような器具を装着頂き、ピーという小さな音が流れますので、聞こえたら手元のスイッチを押すという流れです。
健康診断などで、ご経験がある方も多いと思います。
検査による苦痛
☆☆☆ 安心レベルです!
ヘッドフォンを装着するだけですので、ほぼゼロかと思います。
検査費用
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では350点で、金額に換算すると3,500円、3割負担で1,050円となっております。(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
5.めまい検査
こんな症状、違和感をお持ちの方に。
- 春先などに軽いめまいを感じる方
- 季節問わず、普段からめまいがある。ひどい場合は立つことも出来ない
こともある方。
めまいを訴える患者さんも非常に多く、辛い症状で困って見えます。
身体の平衡を維持する為に、眼や内耳、手と足の筋肉からの情報を統合して、脳が身体の各器官に指示を出すのですが、何らかの原因でこの経路が乱されたりしますと、身体の平衡が崩れ”めまい”を感じることになります。
めまいには、「自分がグルグル回る」「周囲がグルグル回る」「目の前が暗くなる」など様々なタイプがあります。
めまいを測定する検査機器「重心動揺計」を使ったり、「眼振検査」などを用いて診断致します。
眼振検査(がんしんけんさ)
検査の目的
めまいを起こしている時は眼の動きにも異常が起こり、眼も振り子のように動きこれを「眼振(がんしん)」と呼びます。
患者さんに特殊なメガネをかけて頂き、その動きを観察する検査です。
検査内容
検査方法は3種類で、
①特殊なメガネをかけた状態で診察台に座って頂き、眼の動きを確認する方法
②座ったままで頭を振って、眼の動きを確認する方法
③診察台をリクライニングし、体の向きを変えて目の動きを確認する方法
検査による苦痛
☆☆☆ 安心レベルです!
診察台の上で横になるだけですので、全く痛みはありません。
横になったり、頭や体を動かしますので、めまいが余計起こる方もみえますので、ゆっくり降りて頂きます。
検査費用
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では
①の検査で保険点数20点(金額200円)ですので、3割負担で 60円です。
②の検査で保険点数140点(金額1,400円)ですので、3割負担で420円です。
③の検査で保険点数300点(金額3,000円)ですので、3割負担で900円です。
(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
重心動揺計
検査の目的
目的は眼振検査と同じです。
検査内容
今度は床に置いた平ぺったい機器の上に乗って頂き、症状を計測します。
この重心動揺計は、開眼(眼を開けた状態)と閉眼時(眼を閉じた状態)両方の直立姿勢時の重心の動揺を記録し、分析する医療機器です。
この機器のメリットは、めまいの原因がどこにあるのかをグラフ化出来るので病気の経過の観察、治療効果の判定が出来る点です。
検査による苦痛
☆☆☆ 安心レベルです!
機器の上に立つだけですので、痛みや辛さはございません。
検査費用
重心動揺計は前項の「眼振検査」と関係性が深く、眼振検査を行ったうえで、さらに深く調べる検査になります。
検査点数も少し複雑になりますので、ここではおおむねの金額を記載します。
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では 610点~770点で、金額に換算すると6100~7700円、3割負担で1830~2310円となっております。
(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
6.睡眠時無呼吸症候群の検査
こんな症状、違和感をお持ちの方に。
- 就寝中のイビキがヒドい方、ご家族にイビキをよく指摘される方
- 充分寝たにもかかわらず、翌日眠気が残ったり疲れやすい方
睡眠時無呼吸症候群とは、10秒以上の気流停止(気道の流れが停まった状態)を無呼吸と呼びます。
判断基準は、
・7時間以上に睡眠に30回以上、無呼吸状態になる。
・1時間当たり、5回以上無呼吸状態になる。
どちらかに当てはまると無呼吸症候群と診断されます。
検査の目的
就寝中に無呼吸状態になるかどうかを、確認するのが目的です。
検査内容
- 診察を受けて頂き、医師がこの病気に該当するのか、どの程度の検査が必要かなどを診断します。
- 必要と判断されたら、医師が無呼吸検査を専門業者に委託します。
- 業者から郵送された「簡易検査キット」を用いて、検査を実施します。
キットの使い方など、わかりやすくまとめた説明書をお読み頂ければ、問題なく行って頂けると思います。
診察した時の状態や、簡易検査の結果によっては、改めて病院でもう少し詳しい検査を受けて頂くこともございます。
検査による苦痛
☆☆☆ 安心レベルです!
器具を装着して普段通りに就寝出来ますので、安心な検査です。
検査費用
保険点数の改正により変化しますが、2020年4月時点では 900点で、金額に換算すると9000円、3割負担で2700円となっております。(検査単独の自己負担金ですので、診察代や薬代などは含まれていません)
不明な点などはお気軽にご相談下さい。
*血液に関する検査は、午前・午後の閉院前30分に終了いたしますのでご注意下さい。