インフルエンザ予防接種について
インフルエンザワクチン接種について
(現在は終了しております)
2021年インフルエンザワクチンのスケジュール
現在接種は始まっていますが、再入荷しましたので再度予約・接種スケジュール、注意事項などをご案内申し上げます。
予約について
まずは、ご希望の日と午前、午後という枠をおさえて頂きます。
- 当クリニックにかかったことがない方でもOKです。
- この期間内であれば、キャンセルや取り直しも患者さんご自身で行って頂けます。
- ワクチンの本数には限りがあります。お早めに予約をお取り頂くことをお勧め致します。
- Webで予約がとれない方は、お電話でお問合せ下さい。
- 本数枠がなくなり次第、一旦終了させて頂きます。
接種について
12月1日(月)~12月8日(水)
- 当日の順番を再度Web予約でお取り下さい。
- ワクチンの入荷、予約数により変動する場合がございますのでご了承下さい。
注意事項
- コロナワクチン接種日から2週間以上間隔を空けないと接種出来ません。
- 13歳未満の方は2回接種です。1回目、2回目がセットの予約となります。
- 13歳以上の方で2回接種をご希望の方は、スタッフにご相談下さい。
- 当日37.5℃以上の熱がある場合、体調不良の方はスタッフにご相談下さい。
- 1歳未満、妊娠中の方の接種は行っておりません。
接種価格
昨年同様、1回3,300円(税込み)(企業出張接種は料金が変わります)
接種する日に持参頂くもの
診察券、保険証、母子手帳、行政や会社から配られた接種券(お持ちの方のみ)
2020年の流行状況
昨年はまれに見る”流行しないシーズン”でした。コロナウィルスが蔓延していた、ワクチンの供給数が多かった、マスクなど感染対策が徹底されていたなどの理由が考えられます。当院でも開業して、これほど流行らなかった季節はないように思います。
統計を見ますと、2020年度の感染者数は、推定1万4千人。例年の1万人~2万人と比べて非常に少なく、2019年~2020年の約728万人と比較すると500分の1以下。ほぼ流行はなかったと言われています。
接種をお勧めする理由
接種をお勧めする理由は、昨年はインフルエンザがほとんど発生しておらず、私たちのインフルエンザウィルスに対する免疫が落ちている可能性が指摘されているからです。もちろん毎年ワクチンを打っていますし、インフルエンザにかかったこともありますのでゼロではありません。しかし充分な抗体量であるかは不明ですので、是非ブーストしておいて欲しいのです。
今年の予測株が外れることもありますし、接種してもインフルエンザにかからない訳ではありませんが、少なくとも重症化する確率は下げられるます。コロナの方が怖いイメージが先行していますが、インフルエンザでも毎年何千人もの人が亡くなっています。治療薬が確立されているので安心感は強いですが、決して油断出来る病気ではありません。そういう意味でも是非接種をご検討下さい。
「新型コロナウイルス」と同時流行の可能性
今年も昨年同様にこういう事態が予測されます。気温・湿度が下がる冬場に入りコロナウィルスが活性化する可能性もありますし、インフルエンザが大流行する可能性もないとは言えません。そのような状況で考えられるリスクとして、
- 小さなお子さん、高齢者など抵抗力の弱い層が重症化するケースが増える
- コロナウィルスと症状が似ており一見しただけでは判断が出来ず、対応にかなり苦労する
- 医療機関も発熱で来院した患者さんはまずコロナ感染を疑う必要があり、受け入れ体制や感染防止、消毒などに追われる。医療従事者の感染も増えて、医療崩壊につながる。
新型コロナウイルス感染が始まって、2回目の冬場。脅かすわけではありませんが、ウィルスの増殖という観点から注意をしないといけないシーズンになります。
♠ コロナワクチンとの接種間隔は、2週間と定められています。2回目接種の2週間以降に、インフルエンザワクチンを接種出来ます。
2021年 インフルエンザワクチンについて
供給量とワクチン事情について
インフルエンザワクチンの供給量は前年より少なく、例年並みと言われています。前年より少ない理由は、世界的なコロナワクチンの製造により、ワクチンそのものというよりは製造時のフィルターや、バイアルのゴム部分であったりするようで、周辺の材料不足ということです。たしかにコロナワクチンの製造に全力を傾けていましたので、致し方ないかも知れません。
しかし危惧するのは、今後マスコミが報道し始めると皆が一斉に予約を始めてワクチンがなくなる可能性もゼロではないということです。ですので特に前述した内容に該当する場合は、是非接種して頂きたいと考えます。
こう申し上げますと、「インフルエンザワクチンの効果・副作用はどうなんだ!?」というワクチン懐疑論・反対論が盛り上がることは想像できます。
確かに毎年大量に接種するインフルエンザワクチンの効果判定をきっちりしているのか、と問われれば国も実施していないと認識しています(出来ない?)。
表面に現われない副作用に関係する事故が起きているかも知れません。またそもそもかなり早い段階で選定するワクチンの株が外れているという年もあると思います。
そういう事実を踏まえた上でも、今年は接種を推奨します。考えられるリスク(インフルエンザの流行、ワクチンの不足、医療機関の被害等々)を防ぐ手立ては打っておいた方が良いと考えます。
「医療機関側がもっとたくさんワクチンを仕入れておけばいいんじゃないの?」
その通りなのですが、医療機関のワクチン確保にも様々な問題があります。このあたりの事情も知っておいて頂いた方が良いかと思い、お話致します。
仕入の流れと問題点ですが、
- 夏頃にそのシーズンで使うであろうワクチンの本数を、医薬品卸さんにお願いします。(大体は昨年並みの量)
- 当初予定通りの本数が入荷すれば問題ないのですが、製造過程のトラブルなどで本数が減ったり、入荷時期が遅れることが割と多い製品なのです。
- 医療機関側は接種したくても出来ない場合が多発。患者さんとのトラブルも発生。
- 逆に多めに発注したが思ったほど希望がなく、大量の在庫を抱えてしまう。
このように、インフルエンザワクチンは取り扱いが難しい面が多く、多めの在庫を持てない事情があります。最後に繰り返しになりますが、今年はインフルエンザワクチンの接種を強くお勧め致します!
*インフルエンザワクチン予診票のダウンロードはこちらから!
*事前に「裏面注意書き」も必ずお読みください
インフルエンザワクチン豆知識
2021年度のインフルエンザワクチンの製造株です。株は毎年WHOが国内外のインフルエンザ情報に基づいた流行予測を行い、推奨ワクチン株を発表しています。それを受けて日本では国立感染症研究所を始めとするインフルエンザの専門家たちが、国内の流行分析や世界中の最新情報を元にインフルワクチン株を決定しています。
2015年からより効果を高めるために、3価ワクチン(株が3種類)から4価ワクチン(株が4種類)に変更されています。ワクチンにはいろいろな種類があり、生ワクチン、不活化ワクチン、mRNAワクチン(コロナワクチン)などです。インフルエンザワクチンは”不活化ワクチン”で、選定された鶏の有精卵にウィルスを注入、不活化(感染力をなくす)して製品化しています。
昔から用いられてきた製法ですので、新しい製法に比べて安心感がありますね。しかし製造に長い時間(1年~1年半)がかかること、卵の発育状況などに左右される、検定落ちが発生するなどのデメリットもあります。
2021年 選定された4種類の株
A 型株
A型H1N1 A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)2020年~21年シーズンから変更
A型H3N2 A/タスマニア/503/2020(IVR-221)2020年~21年シーズンから変更
B 型株
B型山形系統 B/プーケット/3073/2013 2020年~21年シーズンの製造株と同一株
B型ビクトリア系統 B/ビクトリア/705/2018(BVR-11)2020年~21年シーズンの製造株と同一株
まとめ
長くなりましたが、ご理解頂けましたでしょうか?
コロナワクチン接種だけでも悩んでみえる方が多いのに、インフルエンザワクチンの心配もしなくてはと大変だと思います。しかしここは頑張って切り抜けましょうとしか言えません。
感染拡大中の今は大変ですが、いつか明ける日が来ると信じています。年末にが国産ワクチン、治療薬も発売されて、治療法が確立してくれば社会も変わってくるはずです。
今は早めにインフルエンザワクチンの予約を取って下さい。当院も微力ながらお手伝いさせて頂きます。お互い頑張りましょう!
*インフルエンザワクチン予診票のダウンロードはこちらから!
*事前に「裏面注意書き」も必ずお読みください