メニュー

『 花粉症の特効薬!? 』

[2020.02.18]

『 足立耳鼻咽喉科伏見クリニック 健康情報ブログ 』

名古屋市中区栄地区で開業する「足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック」スタッフが創る
健康な暮らしの為の健康情報ブログです。
耳・鼻・のど以外の、健康に関する情報も掲載しています。
地域の方のお力になることが出来れば幸いです。

 

こんにちは、足立耳鼻咽喉科 健康情報ブログ編集者の嵐です。

新型肺炎ニュースが連日放送されています。感染者は増えるばかりで、アメリカのインフルエンザによる
1万数千人の死亡者の中に、実は新型肺炎の死亡例も混じっていたという情報もあるようです。

新たな火種になりそうですね。

マスク、手洗い、うがいを継続しましょう。

 

さて本日のテーマは、

『 花粉症の特効薬、ついに登場!? 』

 

ついにスギ花粉の飛散が始まりました。今年は例年に比べて少ないという予報ですが、
花粉症患者さんにはいや~な季節到来ですね。

マスクや眼鏡、ティッシュペーパーが手放せないのではないでしょうか?

そんなあなたに、朗報が!

 

すでにテレビ、新聞で見られた方も多いと思いますが、製薬会社ノバルティスファーマ株式会社の製造する
「ゾレア(一般名:オマリズマブ)」という医薬品がそれにあたります。

ゾレアは元々は重症の喘息や、従来の治療で効果のない特発性の慢性蕁麻疹(じんましん)の治療に使われる医薬品です。
抗Ige抗体製剤というタンパク質で、Igeに結合することでアレルギー反応を抑制します。
喘息治療において効果を期待されている薬剤で、まさに切り札的な立ち位置になっています。

2019年12月に適応拡大により、「季節性アレルギー性鼻炎」にも使えるようになりました。

 

1.花粉症はなぜ起こるのか?

 

少々難しいですが、体内に花粉が入るとどういう反応を起こすかをみていきましょう。

体内に入った花粉は異物と見なされ、これを体外に出そうと「Ige抗体」というたんぱく質が作られて免疫細胞にくっつき
次回の侵入に備えます。
そして再び花粉が体内に侵入すると、免疫細胞上の抗体と花粉が結合し、免疫細胞からヒスタミン、ロイコトリエンなどの
化学物質が出て目や鼻が刺激されます。これが花粉症が起こるメカニズムです。

花粉が体内に侵入→抗体(Ige)が作られる→抗原(スギ花粉)と抗体がマスト細胞(炎症に関係する細胞の名称)に結合

→マスト細胞が炎症を起こす化学物質(ヒスタミンなど)を放出→目や鼻に炎症がおき、アレルギー性鼻炎症状を起こす

まとめましたが、わかりにくいですね~。ご勘弁ください。

 

 

2.ゾレアの特徴、値段

 

ゾレアは抗体が免疫細胞に結合する前に先回りして結合し、一連のアレルギー反応を抑える薬です。

「ええ~、それならゾレアがあれば花粉症に悩まなくていいの?」

残念ながらそう簡単な話でもないようです。

 

まずは、ゾレアが使える対症は「重症~最重症」の患者さんで、抗ヒスタミン薬やステロイドを使っても
効果が不十分な人に限定。内科や耳鼻科で処方される薬では何ともならない方にしか、ゾレアは使えません。

 

またゾレアは、内服ではありません。注射(皮下注)です・・・これを知って一気にひく方も多いかも知れません(笑)。
皮下注dすので、インフルエンザワクチンなどと同じ皮下への注射ですので個人差はありますが、まあ我慢可能
でしょう。

 

使う量はその方の「Ige濃度と体重」で決められます。

2週間に1回もしくは4週間で1回、接種します。

 

これはノバルティスファーマ株式会社から、対象患者さんに配る小冊子からの抜粋です。

 

↓  ↓

ゾレア投与基準

 

そして気になるお値段ですが、薬価は75mg製剤で23、625円、150mg製剤で46、490円です・・・

高い! 3割負担でも、7000円~14000円くらい!? これを月に1~2回!?

医療費控除の確定申告が必要にないそうです。

副作用も心配ですね。主な副作用は注射部位の腫れ、赤くなったりする症状です。

頻度はかなり低いと予測されますが、アナフィラキシーショックの可能性も勿論あります。
このあたりは、しっかり主治医とご相談して下さい。

 

3.まとめ

以上ざっくりですが、新しい花粉症治療薬「ゾレア皮下注」についてお話致しました。

まだまだ完璧な治療法とは言えませんが、選択肢が増えるということは良いことです。

あなたが毎年花粉症の辛い症状に悩み、従来の治療方法で効果が不十分な場合は、主治医などと相談するのも
良いかと思います。

ノバルティスファーマ株式会社のサイトにも一般向けの情報が開示されています。

意外と自分が何に対してアレルギー反応を起こすのか、知らないケースもあります。
簡単な血液検査によって抗原が測定できますので、これも合わせて医療機関で相談されると良いと思います。

お子さんの場合は、食べ物の検査もお忘れなく。

また毎回申し上げて恐縮ですが、自分の免疫力を強化するということも大切です。
なるべく規則正しい生活をし、食事と休養は十分にとって下さい。

遅くまでスマホやゲームは、あまりお勧め出来ませんよ。

それでは、また来週お会いしましょう。

 

 

===============================================

■ 編集後記

アメリカで救急車を呼ぶと、いくら請求されると思います?

なんと、20万円くらいかかるそうです!?

歯医者での虫歯治療も50万円とか・・・恐ろしい国です(笑)。
医者に行けない人は自分で抜いていたとか。

いろいろ文句はあるかも知れませんが、日本は本当に良い国ですよ。

---------------------------------------

☆ 足立耳鼻咽喉科は「アレルギー性鼻炎」のトータルケアクリニックを目指しています。

花粉症の方、必見!つらいアレルギー性鼻炎の対策をご存知ですか?


(1)【重症の方へ!】花粉症重症の方に大朗報!速効性と効果を兼ね備えた「ゾレア注」をご存知ですか? 

(2)【花粉症が治る!?】成功者続出の「舌下免疫療法」! 

☆ ”いびき”が気になる方、ご家族に指摘された方は一度検査した方がいらっしゃいませんか?

【 CPAP(シーパップ)治療 】なら”いびき”に隠れた病気=「睡眠時無呼吸症群」を改善できます!


--------------------------------------

公式YouTube、始めました!

「耳鼻科医足立の健康第一!」


---------------------------------------

<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


---------------------------------------------

「 安心・安全で人に優しいクリニックをつくり、地域社会に幸せの循環を創る 」


1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

----------------------------------------------

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME