メニュー

『 ネット健康情報の危険性 』

[2019.11.12]
こんにちは、足立耳鼻咽喉科伏見クリニック 健康ブロガー嵐です! 先週9日の「天皇即位祝賀式典」において、我が?嵐が素晴らしい歌を披露し皇后様も大変お喜びになられたという 新聞記事を読みました。 確かに今や国民的アイドルグループ、お呼びがかかっても不思議ではない でしょうが、スゴい名誉なことですね。 解散を控えて、尚一層輝きをましています。私は解散しませんが、負けずに頑張ります!     さて本日のテーマは、  

『 ネットの健康情報、鵜呑みにしないで!』 

です。     かつてはテレビや新聞などのメディアが主な情報収集源でした。   テレビの司会者やゲストが「これがイイ!」と言えば、翌日スーパーでその食材が売り切れ・・・ 「眼にいい」「認知症に効く」「痩せる」等々、よくもこんなに次から次へと出てくるもんだなを感心していました。   また、同じテレビ番組を皆が見て、翌日はその話で持ち切りだった。皆が一斉に動いた時代だったせいかも知れません。 やがて時代は変わり、価値観も多様化してきました。 流行は未だあるものの、昔のように全員が流行のファッションを着たりすることも 少なくなった気がします。     そしてかっての情報の主役であった新聞やテレビにとって代わって、ネットが主役に なっているのが現代。この傾向はますます強くなっていくでしょう。 インターネット、恐るべし。 確かに便利ですね。ニュース、天気、株価、買い物、地図、音楽、映像など人間が 欲する情報、娯楽などに、スマホから簡単にアクセス出来ますからね。   電車に乗っても大部分の人はスマホを触っていますし、危険な運転中のながらスマホ、 等々、もはやネットやスマホ無しでは生きていけないという人が多いと思います。   健康に関する情報もたくさん流れています。ダイエットから始まり、ガンなどの重い 病気に関する情報も溢れています。     少し前の読売新聞に、こんな記事が載っていました。 「60歳代のガン女性患者、自由診療のクリニックで”免疫治療薬オプジーボ”による治療を受けたが、 体調を崩し、救急車で搬送」 この薬の名前は昨年のノーベル生理学・医学賞受賞者 本庶佑さんの名前と共に、かなりの方が知ってみえるのではないでしょうか? 適応拡大され、多くの種類のガンに効果が期待されていますが、この女性の場合は当てはまらなかったようです。 しかも緊急時の対応も出来ないクリニックでの投与・・・     また別のケースでは、ネットでの広告に誘われてある免疫療法を300万円もかけて受けたが、 全く効果がなかったようです。 内容を確認すると、医学的な効果が認められない療法だったとか。   他にも食品などでも、ガンに効果がありそうなフレーズで巧みに消費者を誘いこむ サイトも多い。       ある調査によれば”ガン”というキーワードでヒットするサイトの約9割は、全く効果がないか、 かえって健康被害を受けるような療法・くすり?だっとようです。 ガンは誰にとってもなりたくない病気。ましてガンに侵されて必死な患者さんにとっては、わらにもすがるお気持ちだったでしょう。 そこにつけこむ・・・許せない行為だと思います。 (全部が全部ではないと思いますが)     ネットには、確かに何でも即座に疑問点を解決できる良い面もあります。 ただ問題なのは極端な言い方をすれば、何を書いても自由であることです。 専門家でさえも意見が分かれたり治療方針も違うのに、素人(全て否定する訳ではありません)がいい加減なことを書いたり、 営利目的で騙そうとする情報を鵜呑みしてはいけません。 私も健康ブロガーを名乗る訳ですので、発信する内容には注意します。 特に病気のこととか、治療のことなどに関しては安易に発信できません。     今後ますますネット依存度が高まると思います。「情報リテラシー」と言いますが、何が正しいのか、何が間違っているのか、 怪しいのかを察知できるよう、そんな気持ちでネットと付き合うべきなのかも知れません。   便利さとリスク。表裏一体なんですかね・・・     あっという間にお別れの時間となりました。どんどん気温も下がっていきますので、 風邪をひかないよううがい、手洗いはお忘れなく。   それでは、また来週お会いしましょう!
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME