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『 健康ブログ~上手く話せない子ども達とどう接したらよいか?』

[2022.08.29]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。当ブログでは耳鼻咽喉科領域に限らず、もう少し広い視野でより快適に生活できる情報を発信します。また流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。末永く宜しくお願い致します。
(専門外の病気についての詳細は、各専門科でお尋ねください)


こんにちは、健康ブログ編集長です。コロナ感染が大変な状況で、特に検査や治療にあたる医療関係の方のご苦労をお察し致します。当院も通常ですと閑散期になるはずが、連日たくさんの方の診療と電話相談に追われています。本当の意味で早く共存できる時が来て欲しいですね。


本日のテーマは、

「お子さんの吃音について考える !」

吃音(きつおん)とは「同じ音を繰り返す、音を伸ばす、話し始めの言葉を出せずに間が空いてしまうなどの症状」を指します。症状が出ているお子さんの数は少ないとは思いますが、
本人や親御さんにとっては非常にツラいことだとお察しします。

今日は8月19日の中日新聞の「すくすくねっと」から記事を引用させて頂き、吃音への理解と立ち向かい方を調べていきましょう。

吃音の実情

吃音は先天的な要因で幼児の約5~8%に症状が出て、発達障害のひとつだとされています。

先天的な要因とありますが、原因ははっきりしていません。症状の出た人の70%~80%は小学校に上がる頃までに自然に目立たなくなりますが、問題となるのが成長した後も症状が残るケースで、吃音が残るのは男性に多く、百人に1人くらいというデータが出ています。

実際に自分の子どもが吃音になったらどうするのか、また周囲にそういう子がいたらどう接するのかという点を踏まえて、実際にお孫さんが吃音になった方のケースをご紹介します。

A子さんの場合。保育園に通っていた長男が、話始めに同じ音を重ねるようになり、その後話始めの言葉にも詰まる症状が出たそうです。言葉がなかなか出てこないと焦った子どもに「ゆっくり落ち着いてね」と声がけをして根気よく待った。大学生になる頃にほぼ吃音は出なくなり、「無理に治そうとせずに見守ることで本人も安心するはず」とお話したみえます。

Bさんのお子さんは3歳の頃から症状が出始めましたが、社会人になった今は問題なく働いてみえるそうです。親御さんが心がけたのが”ゆっくり”聞いてあげることで、決して育て方に問題があったとは思わないで欲しいと言って見えます。症状が出始めた時も、家族が気にしている素振りを見せずに通常の対応をすることが良いと仰ってみえます。

Cさんのお子さんは、幼稚園の頃から吃音が出始めたそうです。治療にあたった言語療法士さんが「言葉がなかなか出てこないとツラそうに感じるが、本人にとっては普通のことで、スムーズに話すように努める方が疲れる」と言われたそうです。家族の辛そうな姿をしていると、その感じ方に本人が反応しまうそうです。

3人のケースをご紹介しましたが、あまり気にせずに落ち着いて見守った上げることが大切なようです。他にも言語聴覚士のいる病院の受診を勧める方もみえました。

上手く話せない子どもとの向き合い方

実は私も小さい頃(小学校くらいでしょうか)軽い吃音に悩んだ記憶があります。私の場合は言葉によっては喋り出しで軽くつまずく程度でしたが。それでも当時はかなり気にしていました。と言うのも、元々あまり人前は得意ではなかったのですが、なぜか人前(しかも全校レベルくらいの)で話す立場に押し出されてしまう恐ろしい環境でした(笑)。

ですので記事を読んで気持ちが理解出来ましたし、親御さんの心配もよくわかりますので、経験も踏まえて対処法を見ていきましょう。

周囲が焦らない

前項でもお話しましたが、本人よりも周囲が心配したり焦ってしまい、その様子を見て本人が「ああ、ダメなんだ!」と思ってしまい悪循環に陥ります。からかったりするのは以ての外ですが、周囲の人は心広く穏やかに見守ってあげて下さい

また家族は話し方を注意するのではなく、ゆっくりお話を聞いてあげましょう。注意されると余計に話をしたくなくなりますので、話し方ではなく、内容や面白い考え方など良い面を褒めてあげるのも効果的。

専門家の知識と経験を借りる

言語聴覚士のいる医療機関を受診して相談するのも良い方法です。本人や家族だけですと、どうしても悪い方向に考えがち。知識と経験豊富な専門家の指導に従うことで、問題解決になったりヒントが得られるかも知れません。

本人の考え方を変える

この方法はなかなか難しい面も持っていますが、最も効果的ではと考えます。病気ではなく、自分の特性・個性と考えて折り合いをつけて共に生きていくということです。

コラム内にもこのような経験談が掲載されています。

「吃音をからかわれた時もあった。でも自分から吃音を打ち明けると周りの理解も得られ、違った一歩が踏み出せた」

「笑われたりからかわれたりして悩んでいた。でも治療で通った矯正所で、同じ悩みを抱えた人たちと知り合い、視界が開けた。自分だけじゃないとわかって楽になった」

過去や今が辛くても、きっと夜は明ける。是非そう思って、行動して欲しいです。

まとめ

吃音の現状、対処法などを新聞記事を参照させて頂きながら解説して参りました。いかがだったでしょうか?

当の本人にとっては本当に辛いと思いますし、ご家族も心配だと思います。完全に治るケースもあれば、そうでない場合もありますが、いろいろ試してみたり、考え方を変えて前向きに進んで頂きたいと心から思います。

 

それでは、また来週!

 

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◇ 編集後記

私も今では「言葉のマジシャン!」と言われるほど?おしゃべりになりました(笑)。営業職になり、人前で話す機会が増えたことも結果的に良かったのかも知れません。

話は変わりますが、毎朝のルーティンで果物(リンゴが主)を食べてます!とお話していますが、夏はリンゴも高くて味も落ち気味。最近は新たな朝メニューに加わったのが、スイカとグレープフルーツです。スイカは夜食べるもの?、グレープフルーツは酸っぱくて無理と思い込んでいましたが、これが旨い!

いや~思い込みはダメですね。おかげで朝メニューが賑わっています。朝の果物は金ですので、是非お試し下さい。

 

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当ブログ記事は健康全般についての情報発信を行っております。専門外に関する記事もございますので、当院に連絡を頂いてもお答え出来ない場合がございます。詳細は専門の医療機関にてお尋ね下さい。

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