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『 健康ブログ~お子さんの体力低下にご注意ください!』

[2022.02.28]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科がお届けする健康ブログです。本職は耳鼻咽喉科領域の治療を専門としていますが、当ブログではもう少し広い視野で、より快適に生活できる情報を発信します。流行りの健康情報ではなく、基本に忠実な情報を書きたいと思っています。宜しくお願い致します。

こんにちは、健康ブログ編集長です。私の小さい頃は日が沈むまで、友だちと公園や学校で遊んでいました。スマホのない時代で、ゲームもそんなにしていませんでしたので、まさに体を使った運動などがメインでしたね。そのおかでしょうか、今も何とか健康に暮らすことが出来ています。今日は子どもさんの体作りについて、今一度一緒に勉強していきましょう。

本日のテーマは、

「子ども時代は大切な成長期!100年耐えられるカラダ作りのポイント」

長引くコロナ禍の影響で、国民全体が運動不足になっています。皆も本能的にそう感じているのか、エクササイズのオンラインレッスンや個人トレーナーなどがかなり普及してきました。大人ももちろんそうなのですが、もっと心配しなくてはいけないのが子どもたち。体の出来上がった成人はまだしも、子どもたちは大事な成長過程の時期です。本来なら学校で友達とたくさん遊んだり、帰宅して公園などでいろいろな遊びを通じて体を作っていくわけですが、その大切な時間がコロナや習い事の影響で思うようにならないのです。

今でさえも人生100年時代と言われていますが、さらに医学も進歩する将来は120年くらい生きているかも知れません。その時に一番大切なものは、何は無くても健康ですね。将来の健康の為にも、今一度子どもたちの運動について考えましょう。本日は朝日新聞の2月20日の記事を抜粋させて頂きながら、進めて参りましょう。

子ども時代の体作り、大丈夫ですか?

「そりゃ、大人の体をつくる為の成長期だからでしょ?」

そうですね、正解です。将来の長い人生を生き抜く心身の健康を保つ為の、大事な基礎形成期です。誰もがわかっていることなのですが、現実は違うようです。

というのも、現代の子どもは超忙しい。多くの家庭で子どもの将来を考えて、習い事をたくさんさせています。学習塾やピアノ、英会話、スイミング、武道等々いつ遊ぶのかと心配するほどの忙しさです。学校や社会に出た時に苦労させないように、親御さんも出来る限りのことをしたいと考えているからでしょうね。また周りの家庭がやっているからという横並び意識もあるでしょう。どちらの気持ちもよくわかりますが、でも人生は健康あってこそですのでそこらへんを間違えないようにして頂きたいと思います。

人間の筋肉は大人になってからでもまだ増やすことはできるのですが、骨の成長と密度を一番高めることが出来るのは、男女ともに成長期である10代です。男子の場合は身長が最も伸びる時期の前後数年、女子の場合は初経を迎える年齢の前後3~4年間に大人が貯えている骨量の3~4割がつくられます。この時期に骨や筋肉を意識した活発な運動と適切な栄養摂取を心がけ、丈夫な骨をたくさんつくっておくことが望ましい。

また骨を貯めるのは10代~20代の若い時期が最も効率的で、その後は効率が悪くなっていきます。特に女性は閉経後に骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が増えます。若い時にたくさん「貯骨」をしておくことが非常に重要だと言われているのです。また最近の子どもたちの体は早熟化していて、初経年齢も平均12歳くらい。骨を一番作れる時期が小学校高学年になってきている点も注意が必要ですね。

運動と共に大事な様子は、栄養摂取ですね。骨といえばカルシウムを連想しますが、タンパク質も重要。骨の硬さはカルシウム、しなやかさはタンパク質でつくられます。また日光に当たることで体内で活性化されるビタミンDも、丈夫な骨をつくるためには欠かせません。ですので家の中ばかりではなく、適度に外で活動することも大切です。

運動の効果

丈夫な骨作りの為の運動ですが、飛んだり跳ねたりする荷重刺激(かじゅうしげき)」が必要不可欠です。荷重刺激とはジャンプしたり縄跳びしたり、鬼ごっこ、けんけんぱなどで、子どもが自然と行うような遊びにはちゃんと意味があります。この重要な遊びを、親が危ないからと辞めさせることがないようにしないといけません。昔とは事情が違いますが、今は少し過保護すぎですの

今もまだあるのかどうかわかりませんが、私の子どもの頃は「けんけんぱ」という遊びをしょっちゅうやっていました。「けんけんぱ」は、骨や筋肉にいろいろな方向からいろいろな力が加わるので、良い運動になります。また鬼ごっこなども平坦な場所だけでなく、アップダウンのある場所でやると骨や筋肉に与える刺激が変化して効果的になります。子どもの頃の遊びは回数を繰り返すトレーニング的な運動よりも、楽しく動けるゲーム的な運動の方が長続きして良いと思います。

しかしながら今の子どもの実態は、なかなか厳しいようですね。スポーツ庁が小・中学生を対象に実施した「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によれば、運動する子としない子どもに2極化してるそうです。しかも年齢が上がるにつれてその傾向はより顕著になっています。小学校~高校生時代に運動をしない子どもは大人になっても運動をしないということで、将来のロコモにつながったりするのです。別の調査でも、中学・高校時代に部活などで運動時間が長かった人ほど、ロコモになりにくいようです。

この調査から見ても、小さい頃から運動やスポーツに親しむ機会をつくらないと将来的にも健康を害する危険性は増えます。体を動かすことを楽しい、気持ちいいと思えるような環境作りをしてあげて欲しいと思います。

まとめ

運動やスポーツをやり続けている方にお聞きすると、多くの方が「気持ちイイ!」とか「楽しい!」と言われます。これは子どもも当然同じですので、運動やスポーツは楽しい!と心から感じられるような環境作りも非常に重要だと思います。強いチームにありがちですが、結果ばかりを追い求めると楽しさがどんどん少なくなってくることが多い。子どもが何となく楽しくなさそうなら、よく話し合うことも必要です。要は楽しい気持ちで続けてもらうことが重要だということです。

勉強も大切ですので、上手く両立できるように見守ってあげて欲しいですね。


それでは、また来週!


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◇ 編集後記

記事を書いていて思いましたが、勉強も運動も部活動も、そして仕事も人生も結局楽しい気持ちでやることが一番大事なんですね。私も前職はノルマが非常に厳しい会社でしたが、一緒に働く仲間たちとの時間が楽しかったから長く続きましたし、趣味やスポーツも同じです。楽しいかどうかという判断基準が一番大切な気がしますので、皆さんも楽しいことをたくさん経験してほしいです。

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<当ブログ記事に関しての注意>

・当院の健康記事の詳細は、専門の医療機関にてお尋ね下さい。


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1.足立耳鼻咽喉科 四日市本院:三重県四日市市羽津山7-8

2.足立耳鼻咽喉科 伏見クリニック:愛知県名古屋市中区栄1丁目2-3 プラウドタワー名古屋栄2F

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