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『 グロウアップ講座~良いコミュニケーションのポイントは、いかに雑談が出来るかで決まる!』

[2022.02.04]

名古屋市中区栄の足立耳鼻咽喉科伏見クリニックです。医薬品営業歴36年の営業マンがおくる、ビジネスパーソン向け自己啓発・自己成長支援ブログです。仕事の悩みを改善し、レベルアップして頂ければ幸いです。

「ビジネススキルとマインドが成長する~グロウアップ講座 第 103回」を始めます。

こんにちは、人財開発部 元営業マンのケンシロウです。さあいよいよ2月になりました。日本の会社は3月決算が多いと思いますので、今期の成果を占う大切な月になりますね。その成果を左右する組織のコミュニケーションは、上手くいっていますか? 今日は私が現役営業時代から今も大切にしていることをお話致します。


本日のテーマは、

「雑談を軽んじることなかれ! 」

今更ながらのコミュニケーションの重要性

ビジネスの成果は「コミュニケーションの量と質」に比例すると言われます。社長なら職員とのコミュニケーション、上司なら部下、そして前線ではお客様とのコミュニケーションの量と質をいかに高めるかが大変重要となります。コミュニケーションの重要性は誰もが理解していると思いますが、その内容を真剣に考えた事はあまりないかもしれません。

何故コミュニケーションが必要なんでしょうか?

当たり前の質問をして恐縮ですが、当たり前の解答をさせてもらいます。人間は唯一無二の存在で同じ人間はおらず、考え方や性格、趣味嗜好も全て違います。10人が同じ景色を見ていても全て違う風景として映っていますし、同じ話を聞いても全く違う解釈をしています。感じ方や価値観は全員は同じではないことが人間関係においての難しさでもあり、面白さでもあります。

しかしことビジネスにおいて、組織においてはこの違いは放置できません。本来全員の力を束ねなくてはならないのに、各人がバラバラな解釈で行動したら思ったような成果は得られないでしょう。そこでコミュニケーションが存在します。目標、成果、プロセスなどを同じ景色、同じ解釈にするために、コミュニケーションが必要なわけですね。

私の苦い経験

組織においては様々なコミュニケーション方法、伝達方法があります。社長から全社員に向けたメッセージ、各セクションの長が話す目標や行動の仕方、個人面談、1on1(ワンオンワン)など。昔から報連相の重要性は口すっぱく言われた経験がおありかなと思います。モノを作ったりソフトを作る工程は違えど、ある意味で仕事とは「他者とのコミュニケーション」と言い換えることが出来るかも知れません。

しかしコミュニケーションが全員と上手くいっているか問われたら、はいと手を挙げられる組織や人がどれだけいるでしょうか? 経営者や上司は上手くいっていると思いがちですが、スタッフからは全然ですと批判される組織も珍しくない。それほどに容易なことではなく、古代から現在に至るまで人類が苦労しているところでもあります。

私も若い頃、このコミュニケーションを少し勘違いしていました。私は元来が合理的な人間ですので、仕事上の無駄な話はあまり好きではありませんでした。ですので単刀直入にズバリと話を進めたいタイプで、雑談は要らないと思って仕事をしていました。
得意先の第一関門の事務の方との雑談も極力短めにして、購買担当者と仕事の話の方をメインに進めていました。それが理に叶っていると思っていましたが、ある日新規採用の医薬品の注文を競合に奪わるという事件が発生、理由を調べたところ競合は事務のオバちゃんからいろいろ情報収集をしていたのです。一見無駄な雑談の中に商談を左右する答えがあったのです。

他にも部下との雑談が少なくて仕事の悩みを察知してあげられなかったり、いろいろ失敗しました。今では理解出来ている「一見遠回りや無関係な事に思えることの中にこそ、真実が隠されている」という真理を、この時は全く理解出来ていなかったのです。

こんな経験をして、雑談をしっかり出来るようになろうと決意しました。その後は上記のような失敗も減って、雑談を楽しみながら成果につなげることが出来るようになったのです。

コミュニケーションを高めるために

上下の意志疎通を図る方法として有名なのが報連相(報告・連絡・相談)ですね。この報連相ですが、これはコミュニケーションの基本であり間違ってはいないのですが、双方の関係に左右されることがあります。例えば上司と部下で、上司が強圧的で恐い性格だと、部下が怖がって悪い報告が遅れるケースがあります。これではせっかくの報連相が機能しませんね。

そして報連相はどちらかというと上司が待ちの姿勢となる場合が多く、このスタイルは、今の世代には抵抗があるかも知れません。報連相が漏れたりして何か悪いことが起こったり、上司が他から先に聞いて気分を害して部下を怒るケースも散見されます。

そういう意味でも、現代は「雑草(雑談・相談)」がいいと言われています。報連相のようなどちらかというと待ちの姿勢ではなく、上司から部下に話にいくようなイメージ。要はデスクでふんぞり返って待っているのではなく(失礼!)、自分から出向いていって雑談をたくさんしようよという手法です。

「そりゃ雑談もするけど、仕事中なのであまりね・・・。やはり真剣に話をしないとダメですよ!」

はい、そうですね、それも間違っていないですね。ただ眉間にシワを寄せて真剣(風?)に話をすることが良いとか言えず、雑談のように一見関係のない話の中にこそ、問題を解決したり成果に繋がったりするヒントが隠されていたりするものです。リラックスした関係で、リラックスした雑談の中にこそ真実(問題解決のヒント)があると思います。

だれが言った言葉か忘れましたが、私は「真実は、雑然とした混沌の中にこそある」という言葉が好きです。仕事だけでなく、人生にも通じることだと。

今の若い世代は甘やかさているとか、耐性がないとか、上司や先輩の方からすれば文句もあるでしょうが、そういう時代になっているのですから理解しないといけません。昔のようなマネジメントは今は通用しないのです。あらゆる場面で会話をし仕事を教えて、雑談もたくさんしましょう。そうすれば部下を理解出来て、最適な伝え方もわかってくるはずです。もちろん真剣な場面とそうでない場面、オンオフを切り替えていかなくてはなりませんし、ユーモアのセンスも磨く必要がありますが。これが現代のコミュニケーション術だと私は思います。

ここまで読んで、雑談の意義を理解してくれたあなた、もう成長していますよ!

それでは、また来週お会いできるのを楽しみにしております。


               


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□ 編集後記

少し大袈裟ですが、雑談の重要性は言葉では語り尽くせないほどです。私が仕事をしていく事においても本当に助けられていて、雑談力は重要だと感じています。

雑談のコツは相手に興味を持ってたくさん話をしてもらい、それを傾聴することです。傾聴すれば適切なあいづちを打てますし、的を得た質問も出来ますからね。さあ今日からたくさん雑談を始めましょう!

 

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